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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 117

「しかし、そう簡単に呼び出せるものでもありません。現在、本を所持している者がどれ程の魔力でどのような動きを見せるかによっても結果は違ってくるでしょう。君じゃなくてよかった…」
「…?」
「ランド君の魔力なら明日にでも呼び出せてしまいますから。あ、そうそう。来週の大会にランド君も出場してもらいます。これは師匠命令ですからね。」
「…えっ?」
「まぁ武者修業だと思って頑張って下さい☆話はそれだけです。では…」
「あ、あの!本の持ち主を見つけたらどうするんですか?」
「場合によっては殺します。」
ランドルフは血が引くのを感じた。
「場合によってはですよね?」
「まあ、話の通じない反乱分子や賊などだけですけどね」(サイにはもう話は通じないだろうな…どうしよう?)
その頃のセガルドは…
「とぉぅ!」
バキャ!
「ぎゃぁぁ!」
「でたぁぁぁ!!必殺のタイガーキィィィクっ!!ダウンダウンダウン!!」
「(ただの飛び蹴りなんだがなぁ…)」
セガルドは今日も闘技場で腕を磨いていた。賞金と人気も安定し、新人の中で最も早く上位ランカーへの挑戦権を獲得したのだった。「次は10位のアンナか…どっかで聞いた名前だなぁ。まぁいっか」
本日の対戦を終わらせセガルドは一人帰宅していた。その後ろに気付かれず尾行するマキことマキシミル。
その頃ランドルフはというと…
(大変な事になっちゃったな…リリーに相談してみるかな…)
ランドルフは考込んでいる。
(なんだかんだ言ってもサイがああなったのは僕のせいなんだ。でも多分リリーに話したらお兄さんに言っちゃうだろうな…)
考えに没頭しすぎて、背後の陰に気が付いていなかった。

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