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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 116

その様な他愛ない会話をするセガルド達を遠くから見つめる少年がいた。
「くそっ…アーカイブめ……」
「マキ…どうしたの…?」「…姉さん、なんでもないよ。行こう。」
以前、セガルドに強襲を仕掛けた少年、マキシミルと漆黒の長い髪を腰まで伸ばした盲目の美しい女性が広場に向かって立っている。「マキ、いつもごめんね。私の目が見えればこんな生活は…」
「いいんだよ。ずっと俺が守ってあげるから安心してね。」
女性の手を取り、マキシミルはルクードのスラム街に向けて歩きだした。
「うぉわ!」
「セガルド、どうした?」「なんか背中がゾクゾクと…なんなんだ。」
「誰かがセガルの悪い噂でもしてるんじゃない?」
「失敬な…」
「そろそろ親族へ挨拶に行かない?」
「…わかったよ。」
こうして大規模な結婚式は幕を閉じた。
その日の夜。
コンコン…
「はぁい!あ、ジンさんとマリーさん。」
「こんばんわランド君、魔導志の件で話があります。少しよろしいですか?」
「と、とにかくどうぞ。」「いえいえ、この場で結構。マリーも居ますから…。率直に言いますと、魔導志を見失いました。ランド君のもとへきてませんか?」「い、いえ…知りませんが…。」
「ふむ…困りましたね。私とした事が…。」
「そんな大変なことなんですか?」        「大変です。あれは持ち主の命と引き替えに天使、悪魔、鬼、獣、のトップ達4体を地上に呼び出す事ができるのです。」
「え、具体的にどうなるんですか?」
「術者の前に現れますが、使役するものではないので、使役できなければ…」
「まさか!」
「そうです。そのまさかです。力が暴走し、大陸一つ程度一夜で滅びます」
「…(まさかサイが!?)」

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