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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 115

「ひ、ひでぇ…」
「事実だ。セガルドは私が婚姻を破棄してこんな奴に嫁いでいいのか?」
「そりゃ嫌だけど…」
「だったら決まりだ!」
ジュダが会話に割って入ってくる。
「トムス君、来週の大会に参加したまえ。クリスを賭けてセガルド君と決闘するのだ!ははは!」
「ありがとうございます!義父様!!」
「君に父呼ばわりされる筋合いはないがな。よしよし、これで賭博も許せばかなりの収入に…」
ジュダは嬉しそうに去って行った。
「そんな訳だ。セガルド、負けないでくれよ。」
「…はぁ、わかった。」
「ふんっ、クリス、僕を以前の僕と思わない方がいい。僕だって遊んでいた訳じゃない。生まれて初めての努力だったけど今はそこの弟子より斬れる。」
「ほぅ、面白い冗談だ。」「…まぁどうでもいい事だけど…」
「貴様ぁ!この僕を…いや、君のくだらない挑発に乗せられる程バカじゃぁない。せいぜい汚い奸計でも張り巡らしたまえよ!はっはぁ〜っ!」
そこに忘れてはならないメリルが口を挟む。
「あのぉ…私だってクリス様を奪いたい一人なんですけど…」
「そうだったな、すまんすまん。メリルもセガルドに挑戦するか?」
「そうしたいのは山々ですけど、私はセガルドの強さ知ってますもん!だから私の愛で…きゃっ♪恥ずかしっ」
「きゃっ♪て…」
「すまないが女には興味がないんだ。なぁセガルド…?」
クリスはセガルドに寄り掛かり頬を紅潮させ舌なめずり、艶っぽい表情を向ける。初めて妖艶なクリスを見たメリルは絶句しながら見ていた。
「わ、悪いな。そうらしいから諦めてくれ。」
それを聞いたメリルは、ぶつぶつと何やら呟きながらどこかへ行ってしまった。「お、おいメリル…」
「放っておけ。見てみろ、リグール達も来たみたいだぞ。」
警護を連れる訳でもなく、動きやすい格好でサーシャが嬉しそうに徒歩でやってきた。とはいえ、大陸最強と言っても過言ではないリグールが隣で眼光を光らせている訳だが。
ジン達は後から出席するとの事。
「ふふ、おめでとうセガルド。義理の姉として嬉しいわ。リグールは先を越されちゃったわね。」
「わざわざ祝いに来てやる事もないと思ったがサーシャ様が行こうと我儘ばかり言うんでな。まぁそれなりにおめでとう。」
「…本当に祝う気があるのか怪しいんだが…」
「こいつなりの祝福の仕方なんだ。許してやれ。」
「………はぁ」

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