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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 103

何かの気配を感じ、マウアは目を覚ました。
「…ご主人様ぁ??」
「わ、マウアさん!」
驚いて魔導志を閉じるランド。
「ぅ〜…アソコのまわりがパリパリです…。何してるんですか?」
「あ、ちょっと勉強してたんだ。ごめんね、寝よう」「はぁぃ…さ、どうぞ☆」隠すように机の引き出しの中へ魔導志を押し込み、両腕を広げたマウアの胸に顔を埋めて眠りについた。

次の日の朝、ヴェルナード邸に来客が…
「クラウス殿、こんな朝早くからどうされました?」「ジュダ殿!クリシーヌ君の婚約の件、聞きましたぞ!あやつめ…」
「あやつ?」
「ワシから可愛いセフィリアを奪った奴だ!ふぅ〜っふぅ〜っ…憎たらしい!」「セガルド君ですか。まぁまぁ落ち着いて」
「これは失敬…ところで、あなたは彼をどうするおつもりですかな?」
「それはどのような意味でしょう。」
「彼をヴェルナード家に婿入りさせるのですか?」
「いえいえ、そのようなつもりはありませんよ。しかし、クリスが惚れる程の男ですから彼にヴェルナード家を任せてもよいとは考えてますが…」
「我が家には跡取りがおりませぬ。ここはお譲りしていただけないかと。」
「ふむ…彼が了承するのかわかりませんが、私としては構いませんよ。」
「それはよかった。ふふふ…」
「クラウス殿?」
「いやはや朝から失礼しました。ではワシはここで」「娘さんに会っていかれないのですか?」
「嫁に薬草と魚と豆腐を頼まれてまして…」
「…頭が上がらないと大変ですな。お互いに頑張りましょうぞ!」
「もちろんですとも!今晩、もう少しお小遣いを増やして貰うように交渉するつもりです!では、これにて…」
セフィ父を見送るジュダの瞳はうっすら涙ぐんでいた。
セガルドの部屋では…。
ふと目が覚めたセガルドをクリスは見ていた。
「おはようセガルド。」
「…ふっふっふ〜♪」
いきなり抱きつき胸の谷間に顔を押しつける。
「な、なにをする!」
「みんなは?」
「寝る前に部屋に戻ったようだ。とにかく離れてくれないか?」
コンコン
「ん?」
「は〜ぃ!」
「こら!服を着てから…」ガチャ
「セガルド様、朝食の用意が…っ!」
「そ、ソラ!?」
ソリアの目に飛び込んだのは全裸の男女。
「失礼しました!!」
バタンッ!
「あちゃ…」
「まぁ避けては通れない事だ。」
「でもいきなり姉が全裸で男と一緒はキツいんじゃ…」
「ふむ、後で私から話してみよう。さっさと服を着たまえ。」
セガルドはクリスを手招き。
「どうした?」
「朝特有の症状♪」
「お前って奴は…。」
セガルドはシーツに潜っていく。
「ん…こら、朝から…」

セガルドとクリスが広間に姿をあらわした頃には十分に昼と言える時間だった。髪を三つ編みにしたクリスだが、昨日よりも大人びて見える。
「おはよう諸君!」
「起きるの遅い!朝ご飯ないよ!」
やはり一番に反応を返してくれるのはイリス。可愛い魔族だ。

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