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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 101

「クスクス、いいじゃないですか。サーシャ様は12週目です。」
「じ、じゃあセガルも王族に!?」
「あいつは生意気にも断って帰った。自分の弟ながらおかしな奴だよ。」
クスッと笑うリグール。
「…セガルらしいわ…」
「おや?もうこんな時間ですね。ジュウドの使者と会談ですよ。」
「そうか。お前達はもう帰っていい。」
「はい。」
「帰り道、足元に気を付けて下さいね。」
「もうっ子供じゃないんだから…」
そうしてランド達は王宮を後にした。
「これからどうする?」
「マウアさん達はまだ買い物してるのかな。」
「見に行ってみようよ♪」ランドとリリーは中心街へと足を向けた。
手際良く少数で政権交代まで運んだお陰か、市民は影響を受ける事もなく生活しているように見える。
二人が服屋の前を通り過ぎようとしたら…
「ちょっとちょっと!高すぎるんじゃない!?もっと安くしなさいよ!」
「この声は…」
店の外まで届く大声で店主に抗議している天使、マウアだった。
「マ〜ウアさん☆」
「あ、ご主人様ぁ!このドレス、15000ゼニって高いですよね!」
深紅のドレスを手にとってマウアはランドに矛先を向けた。
「えっ?そ、そうだね。」「ほらぁ!ご主人様が高いって言うんだから高いのよ!安くしなさいよ!」

結局、マウアは値切り続け半額で購入したのだった。「うふふ、ラッキーでしたわ☆」
「マウアさん、如月はドコにいるか知らない?」
「隠れた名店に行くって言ってましたわ。確かコットーとか」
「骨董屋だね☆セガルのお嫁さんがいるお店だよ。休業中だったはずだけど…」「見てみたい!行ってみよっか♪」
「うん、すごい綺麗な人だよ☆ルカさんって名前なんだ。」

骨董屋に辿り着いた三人は扉に手を掛ける。今日は「休業中!!」の貼り紙が無い。
ガラガラ
「いらっしゃいませ〜♪」出迎えたのはメイド服を着た如月だった。
「如月♪そんな格好で何してるの?」
「あら主、店主さんが身重なんで、お店のお手伝いをしてるんです。在庫を処分するらしくて、この服も頂戴したんですの☆」
「へぇ〜如月さん、似合ってるね。」
「有難うございます。他にも沢山いただいて…」
「よいしょ、なんだ?客じゃないのか?」
奥からルカが顔を見せる。
「おや、お前はランドルフだったかな?そっちの嬢ちゃんと天使は?」
「こんにちわ。彼女はジンさんの妹のリリアンと、マウアさんです。」
「ね、ねぇランド…?」
「どうしたの?」
「ルカさんのお腹…」
「多分、正解。」
「えぇーっ!セガルの奴、こんな綺麗な人ともう子供を作っちゃったの!?」
「嬉しい事を言ってくれるじゃねぇか。よっしゃ、好きなのをもってけ。」
「…知らなかった…。なんで言ってくれないのよぅ…ランドぉ…」
「いやぁ聞かないから」
ランドはジンに似てきているようだ。

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