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群れなして蠢く美しき屍
官能リレー小説 - ファンタジー系

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群れなして蠢く美しき屍 4


「ふぁンッ!?」

結合しっぱなしだった弥生は簡単に引き剥がせたものの、後ろの少女はなかなか外れない。
その力はすさまじく、とても華奢な少女のものとは思えない。
無理やり外そうとしたときには、首やアバラの骨を折られるかと思ったほどだ。
仕方ないかとあきらめかけたその時。
あれだけかたくなに誠にしがみついていた少女は、あっさり彼を解放した。

「へ・・・?」

突然の出来事に誠があっけに取られている中。
少女はあるところめがけ、四つんばいで進んでいた。
そこは・・・。

「あッ、ふッ!くぅンっ!?だ、ダメっ!?
 止まらない!アソコがうずいて止まらないのぉっ!?」

結合が解除され、自慰を始めた女教師弥生のところであった。
ダメダメ言いながら夢中になって秘所をいじくる弥生に、名前も知らない少女がのしかかる。
不意を突かれ、弥生は驚きの声を上げるものの、少女は止まらない。
少女は弥生の股間に顔をうずめ、何かをすすり始めた。

「ひやぁぁああぁッ!?だ、ダメっ、そんなっ!?
 そこ、そんなに強く吸っちゃああぁぁあぁッ!?」

少女の攻めに悲鳴を上げる弥生。
一部始終を見ていた誠は、生唾を飲んで見入っていたが。
さいわい弥生を傷つけたり殺したりする気配はない。
それならばと安心した誠は2人を放置して携帯を片手にフェンスへ向かう。
今この町で何が起きているのかを調べるためだ。
携帯電話はそれで助けを呼ぼうとでも思ったのだろう。
しかしフェンスに駆け寄った誠の目に飛び込んできたものは。
彼の予想をはるかに超える、絶望の光景だった。
誠は学校の異変を知らせるべく、携帯で警察に連絡を入れていたが一向につながる気配がない。
通話中なのではなく、相手側が電話を取らないのだ。
それだけではない。
フェンスの向こう側では、いくつもの黒い煙が立ち上っている。
また近くの民家からは、あわてた様子で外に飛び出す男と、それを追う半裸や全裸の若い女たちの姿が目に入った。
それを見て誠は理解する。
この異常事態はこの学校だけの話ではない。
町全体・・・ヘタをすると日本全域、いや世界規模で起こっているのかもしれない、と。
性欲に狂った世界。
ちょっと妄想癖のある男なら喜びそうな話だが、実際に襲われた誠から見たらシャレにならない、恐ろしい事態である。
腹上死なんて男が夢見る死に方の代表格かもしれないが、それでも死にたくないと思うのは生き物として当然の反応だろう。
この大規模な異常事態を前に、誠は考える。
このままここにいれば性欲に狂った連中にまた襲われる。
2〜3人なら何とかなるかもしれないが、大人数で来られたらもうアウト。
きっと連中は自分が死ぬまで・・・いいや自分が死んでも解放してくれないだろう。

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