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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 59


「ひぎいぃ―――っ!!!?い…痛いぃっ!!!いだいぃぃ―――っ!!!!」
その日、子宮内の吸精虫が孵化したリリーは股間を襲う激痛に股を押さえてのた打ち回っていた。
「リリー・ハートランド・アエラルセン、出ろ!!」
兵士達がやって来て、牢屋の扉を開けて言った。
「い…いだいぃ!!いだいよおぉ〜〜!!!ごれ何どがじでえぇ〜〜!!?」
リリーは恥も外聞も打ち捨てて、兵士達の足元にすがりついて懇願した。
兵士はニヤリと笑って言った。
「もう少し我慢しろ。これから貴様を囚人部隊の兵舎に連れて行ってやるから、そこで囚人兵共の種汁を注いでもらえ。ま、その前にやる事があるがな…」
「ハァ…ハァ…や…やる事ぉ…?」
「来れば分かる。さぁ、行くぞ!」
兵士達はリリーの両脇を抱えて無理矢理リリーを引っ立てた。
「あぎゃあぁ〜〜〜っ!!!?だめぇ!!!これ痛い!!!痛い!!痛いぃぃ!!?止めでえぇ〜〜!!!」
一歩一歩を踏みしめる度にリリーの性器に激痛が走った。
兵士達は泣きじゃくるリリーの叫び声を無視して、彼女をある場所へ連れて行った。

「ひぃ〜…ひぃ〜…こ…ここは…?」
リリーが連れられて来た所は何と王宮内の謁見の前であった。
玉座にはマリー王妃、その隣には黒衣の男達と沼の魔女がいた。
「お久しぶりですなぁ、リリー姫。これから貴女の任命式を執り行います」
リーダー格の黒衣の男が言った。
「に…任命式ぃ…?」
「ええ、既にお聞きかと思いますが、貴女は囚人部隊の隊長に任命されます。しかし、アエラルセン王国の国法によって、囚人は王族・貴族の身分にある者と会話を交わす事すら許されておりません。ですから貴女の王族としての身分を剥奪し、奴隷身分に堕としてから囚人部隊の隊長として配属いたします」
「そ…そんな…!!」
リリーは驚きで一瞬痛みも忘れて呆然とした。
王族としての身分を剥奪される事は聞いていたが、まさか奴隷にまで堕とされるなんて…。
「これは王妃殿下もご了承済みの事です」
マリー王妃は相変わらず無表情で光の無い瞳で黙って玉座に座っている。
「どうして…」
リリーは黒衣の男達を睨んで言った。
「いったい何の恨みがあって私達にこんな仕打ちをするの!?あなた達の目的は何なの!?」
「恨みですか…恨みならありますよ。王家にも…この国にも…いいえ、全ての“人間”に対してね…」
そう言うと男はフードを取って顔を見せた。
「あ…あなたは…っ!!!」
男の顔を見たリリーは絶句した。
何と、彼の頭には悪魔のような二本の角が生えていたのである。
しかし、それ以外の部分は普通の人間だった。
「ま…魔族との混血だったのね…」
「その通りです、姫様。私の母は昔、住んでいた村が魔族の襲撃を受け、その時に私を孕みました。そして私は幼い頃からずっと、この角のせいで人間達から忌み嫌われ差別され続けて来たのです。いや、実際は差別などという生易しい物ではなかった。何度殺されそうになったか分かりません。いつしか私は人間達に対して強い恨みを抱くようになりました。ここに居る皆もそうです。そんなある日、私達はあのお方に出会いました。あのお方は私達の存在を受け入れてくださり、そして憎き人間共に復讐する力をお与えくださいました」
「あのお方って…?」
男は一息つき、そして言った。
「魔族の王…魔王様です」
「ま…魔王ですって…!?」
「フフ…皮肉なものです。母を犯し、私達のような存在をこの世に生み出す原因を作った魔族が、結果的に私達を救ってくれたのですからね…。さあ、無駄話はこれまでにしましょうか。おい!アレを持って来い!」
男は大声で扉の方に向かって叫んだ。
すると扉は開き、兵士達が何やら手押し車のような物を押して来た。
見ると、小さな炉の中に長い鉄の棒が入れられており、その先には真っ赤になって焼けた烙印(家畜に押す焼き印)があった。
「ひぃ…!?」
「姫様には奴隷身分に堕ちた証として、一生消せぬ印をそのお体に刻んで差し上げましょう」

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