姫騎士・リリーの冒険 60
二人の兵士がリリーの裸の体をうつ伏せに押さえ付け、もう一人が烙印を持ち上げてリリーの方に向けた。
赤々と焼けた鉄は近付けられただけで熱気が伝わって来る。
「ヒイィ!?あ…熱…!!」
「ククク…実に綺麗なお体ですなぁ姫様」
そう言いながら男はリリーのプリッとした形の良い尻の肉を片手で掴んで撫で回した。
「ではこのお尻に奴隷の烙印を刻み付けて差し上げましょうか…やれ!」
「は!」
兵士は真っ赤に焼けた烙印をリリーの尻に押し付けた。
ジュウウゥゥ〜〜〜〜〜ッ
「イギャアアアァァァ―――――ッ!!!?」
肉の焼ける音とリリーの悲鳴が響き渡った。
ジョ〜〜〜……ブッ…ブリュ…ブリブリブリ…
あまりの激痛に耐えきれず、リリーは白眼を剥いて気絶し、失禁、そして脱糞した。
「おやおや、お漏らしですか?下品なお姫様だ…」
男の言葉はもうリリーには届かない。
烙印が離されると、リリーの尻には火傷がアエラルセン王国の紋章の形にクッキリと刻まれていた。
この時をもって彼女は王女から奴隷となったのである。
「う…う〜ん…」
「お!気が付きやがったな、お姫様…いや、元お姫様か」
次にリリーが気が付いたのは兵士の腕の中だった。
大柄な兵士がリリーをお姫様抱っこで抱きかかえて運んでいる。
「い…痛い!!」
意識がハッキリして来る間もなく二つの痛みがリリーに襲いかかった。
一つは子宮内の吸精虫が子宮壁を突き刺す痛み。
もう一つは尻の火傷の痛みだ。
下半身の痛みを堪えながらリリーは自分を運んでいる兵士に尋ねた。
「わ…私をどこに連れて行くつもり…?」
「決まってるだろう。“任命式”は終わったからな。いよいよお前の部下達とご対面させてやる。精々可愛がって貰う事だな」
広大なアエラルセン城の敷地内の一角に囚人部隊の兵舎はあった。
長年住み慣れた城だが、こんな場所があったのかと思うほど日当たりが悪くジメジメとした不潔な場所だった。
こんな所、王族であれば絶対に近付かない。
身分の低い召使い達すら、よほどの用事が無ければ寄り付かないだろう。
リリーを抱いた兵士は今にも潰れそうな木造のボロ兵舎の扉の前に立ち、中に向かって叫んだ。
「おい囚人共!お前らの新しい隊長様を連れてきてやったぞ」
扉が開いた。
「……っ!?」
中を見たリリーは一瞬、痛みも忘れて絶句した。
「ほら…コイツが欲しいんだろ?自分から言ってみろ」
「アァ〜ン…囚人兵様のオチ○チンを淫らな私のオマ○コに突っ込んでください〜」
「ア!…イクゥ!!…イッちゃうよぉ〜!!」
「ハァハァ…どうだ!?この淫乱雌豚が…!」
「へへへ…マ○コの中に出してやるからな?」
「嫌ぁ〜!?中に出さないでぇ!妊娠しちゃう!囚人の子なんて産みたくないぃ〜!!」
中では十数人の男女が絡み合っていたのだ。
全裸の者も居れば、服を着たままヤッている者も居る。
男達は皆、いかにも囚人といったガラの悪そうな連中だが、女達は様々だ。
手前ではいかにもアバズれた娼婦風の女が自ら男にまたがって腰を振っているかと思えば、その奥では貴族の子女が着るような上質のドレスをズタズタに引き裂かれた上品そうな娘がムリヤリ組み敷かれて泣き叫びながら犯されている。
だが一番多いのは庶民の町娘風の女だ。
「か…彼女達は一体…?」
「あ〜あ、また数が増えたようだな。コイツら従軍娼婦だけじゃ満足しないで、城下の娘達を勝手に浚って来ちまうのさ。しかも庶民から下級貴族までお構い無しにな。本当にしょうがねえヤツらさ…」
しょうがないと言いながらも兵士にはその行為を咎める風は無かった。
「そ…そんな!?例え囚人部隊とは言え、仮にもアエラルセン王国の旗の下に忠誠を誓った兵士がそんな略奪のような真似を…しかも自国の女達を…!!」
「忠誠?…ハッ!お笑いだぜ。アエラルセン軍は増兵に継ぐ増兵で兵士の錬度も士気も規律も以前と比べりゃガタ落ちさ。その代わり近隣諸国を脅かす程の大軍勢になったがな。かく言う俺も徴収兵だ。まったく王妃様は何を考えてるんだか…大陸統一でもする気かね」
リリーは青くなった。
王妃を影で操っている黒衣の男達の裏には魔王がいるのだ。
きっと魔王はアエラルセン王国を利用して人間界を征服するつもりなのだ。