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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 1

※この物語は凌辱等のダークな描写を可とします。
お読みになる際はお気を付けください。



「姫様!!無茶です!!!」

「退きなさい、ここまで来たのです。今更退くことはできないわ」


アエラルセン王国も現王の妻で、リリー・ハートランド・アエラルセンの実の母である
マリー・ハートランド・アエラルセンが、隣国への遠征から帰国する途中に何者かによって
囚われてから早くも3日の月日が経った。現王が病に伏している隙を狙われた最悪の形であった。


その事を命からがら逃げかえった兵士から聞き出した本国は混乱しながらも、ただちに捜索隊を組織し
ついに王妃の居場所を突き止めた。そして今、誘拐犯達の本拠地である祭壇の洞窟への救出作戦が
実行されていた。

そして今、別働隊による陽動作戦により、遠くには大規模な交戦が行われており、敵部隊の
大半がそちらに戦力を割かれているはずだ。

その隙に、王妃救出部隊としてここにいる者たちが速やかに祭壇の洞窟に侵入、王妃の救出の手筈に
なっているのだが、救出作戦の直前で、アエラルセン王国の華であり、現王の唯一子である王女
リリー・ハートランド・アエラルセンが部隊に編入されたのだった。

リリーはアエラルセンの朱の武姫と呼ばれるほど、武芸に優れた姫として隣国にその名を轟かせる
程の者だったが、現王が病に倒れている今、万が一、億が一にも失う訳にはいかない大切な身の上であるため
当然、部隊は困惑した。


しかし、だからと言って今ここで置き去りにすることもできず、ましてや部隊を分散させてリリーの
護衛を務めさせるほど、部隊の人員は多くわないので、仕方なく、リリーの同行を認めざるを得なかった。

その事に鎧姿にポニーテイルで纏められた自慢の紅い髪の毛を掬いながら、リリーは微笑むのであった。
「ありがとう、隊長殿。恩に着るわ」


救出部隊は洞窟に突入後、まだ敵とは一度も遭遇していなかった。

外で敵達と大規模な交戦状態にある。アエラルセン王国の誇る魔導師部隊、通称『黒羊部隊』が
表で敵を引き付ける陽動部隊として戦線に立ってくれているおかげだ。

だが敵と一度も遭遇していない理由の一つにリリーの存在があることは確実だろう
リリーは訳あって魔法を使うことはできないが、その代わりに黒羊部隊の精鋭顔負けな程に魔力の気配を
探るの感知能力に長けていた。

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