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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 52

「私はミーアです」

フィオの元気な声にほっとしたミーアはとりあえず自己紹介する。

「知ってるわ、あんた議員さんを怒らせたんだよね。エステアママ、カンカンだったわよ」

「えっええ……」

「まあ、次から気をつけなさい。じゃないとあんた、次はタダじゃ済まないわよ」

フィオにさっきの騒動の事を言われミーアはバツが悪く暗い顔になる。

そして、暗くなったミーアにフィオは次から気をつけろと諭す。

「あの人ギルドでも上役だから、逆らわないほうがいいよ、下手すると消される可能性だってあるんだから」

「そうなの」

どうやらエステアは娼婦たちの世界で、相当上の地位にあるらしい。

「でも気に入られれば、心強い後ろ盾になってくれるらしいけどね、杯もらって姉妹の関係になれば、自分の店を持つ日が近づくって話だしね」
「きっ気を付けるね」

フィオの話を聞きミーアはエステアに当分従うのを決めた。

「ふわぁ〜あたしは寝るね。明日も早いからお休み〜」

欠伸をかきながらフィオはベッドに戻って行った。

翌日、店は夕方から満員御礼の垂幕がかかるほど人でいっぱいだった。
店の中にあったテーブルは全て片付けられ、椅子が詰めれるだけ詰めてあった。
それでも足らず、立ち見が出るほど盛況だった。

「うわー、凄い人だよ。体を張って宣伝した甲斐があったね」

舞台袖から会場を覗き見し、フィオはミーヤに声をかける。
「ううー、好きで宣伝したわけじゃないのに……」
フィオの言う体を張った宣伝とは、エステアがミーヤに行った躾けのことだ。
エステアはミーヤをまんぐり返しの上体で固定すると、店の前に放置したのだ。
その横に看板をたて、ミーヤは人が通る度に大声で今夜のショーの内容を復唱させられたのだ。
その題名とは『現役アエラルセン王国の騎士、ミーヤ・エルセン。今夜娼婦デビュー』と言う内容だった。

ミーヤは人が通る度に声をかけえる事を強要され、大声で宣伝させられたのだ。

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