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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 50

エステアは近くに落ちていたローブを拾って来てエルンに被せた。
「これで良し…っと。さあ、オーク君。隣街まで行きましょうか。あなたのお友達が待ってるわ」
それだけ言うとエルンの目の前のエステアは土塊と化して崩れ落ちた。
これは魔法で作られた替え玉だったのだ。
「グゥルルルル…」
エルンはその言葉に従い、のっしのっしと隣街に向かって歩き出す。
「「「……」」」
生き残った兵士達も街の人々も、それをただ黙って見守る事しか出来なかった。

さて、話は戻ってミーヤである。
街の有力者である議員の一人に、ついに処女を捧げる事になってしまったミーヤだったが、まだ決心が着いていなかった。
「でも…でも…私は…」
「どうしたの?まだ何か言いたい事があるの!?」
先程エステアに打たれた頬を押さえながら言いよどむミーヤに詰め寄るエステア。
その時である。
店の入り口にローブを纏った大男が姿を現した。
「あら、やっと着いたのね?」
その姿を見たエステアは男に歩み寄り、彼のローブを取り去った。
「うわあぁっ!!?」
「オ…オークだぁ!!!!」
驚き慌てる客達。すぐさま席を立って逃げ出そうとする者もいた。
しかし最も驚いたのはミーヤだった。
「エ…エルンさん!?」
そのオークこそ、コジャの街に捕らわれているはずのエルンだったからだ。
だが、どこか様子がおかしい。
「皆さん、心配は要りませんよ〜!このオークは魔法によって制御されていますから、暴れ出したり襲いかかって来たりする事はありません。彼も当店のスタッフの一人です」
そう言うとエステアはエルンの体をペシペシ叩いて見せた。
「ほ…本当だ。大人しいぞ」
「ふぅ〜…驚かせやがって」
客達は平静に戻ってまた酒を飲み始める。
それを見ていた議員の一人が言った。
「そうだ!良い事がある。このバカ娘とオークを絡ませてみろ。きっと面白いぞ」
「ええ〜っ!!?」
望めば処女などいくらでも抱ける議員にとっては、そっちの方が面白そうだった。エステアは議員達の顔を見回してから言った。
「そうですね。皆様がそれでよろしいのでしたら…という訳で良いわね?」
「そ…そんな…私は…!!」
またも抗議しかけるミーヤを無視し、エステアはエルンに命令した。
「あなたは今からこの娘を犯しなさい。お客様に良〜く見えるように、そこの中央のステージの上でね。ちょっとプライドの高い子だからメッチャクチャにしてあげてちょうだい」
「ガゥルルル…」
エルンから帰ってきたのは返事ではなくうなり声だけだった。
エルンはミーヤの体をガッシリ掴むと軽々と持ち上げ、中央のストリップダンス用のステージに上った。
「きゃあぁ〜〜っ!!!?エ…エルンさぁん!!!私が判らないんですかぁ!!?ミーヤですよ!!!」

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