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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 42

「戦争!?どこの国と!?」
「さあ?私、政治とか外交の方は良く分かんないの。それはアイツらの担当だもの…」
“アイツら”とは恐らく黒衣の男達の事であろう。
「…でも何だか凄い戦争になりそうよ?一人でも多く兵が欲しいっていう事で、国内の戦える男は残らず強制的に徴兵されてるみたいだしね〜」
「そんな…アエラルセンの民は殆どが武器を持った事も無い者達なのに…!!」
自分の愛する国が破壊されていくのを聞かされ、リリーは再び涙が頬を伝った。
古来、アエラルセンの兵は国を守る時には命を惜しまず戦うが、自分達から他国に攻めて行く事はまず無かった。
マリー王妃を指揮官として行われた先の遠征も、元はと言えば領土拡大を目論む隣国が先に国境沿いの村を襲ったのがキッカケだった。
「あなた達は…一体この国をどうするつもりなの!?」
リリーは魔女を睨み付けて言う。
「うふふ…そんな口がきけるのも今日が最後よ。明日、あなたは王族としての権利を剥奪されて、卑しい囚人達専用の肉便器になるんだから。それまで悲劇のお姫様気分を満喫しておく事ね。じゃあね〜♪」
そう言うと魔女は踵を返して去って行った。
衛兵達もエリスを連れてその後に続く。
「ま…待ってぇ〜!精液ください!!エリスのマ○コにチ○ポ汁を注いでください〜!!」
「分かった分かった、詰め所に戻ったらタップリ犯してやるよ」
リリーはエリスと衛兵達の会話を黙って聞いていた。
エリスは冷静沈着で実力もある誇り高い騎士だった。それがあの変わりよう…やがては自分もああなるのだろうか。リリーはもうどうしたら良いか分からなかった。


「い…いらっしゃいませぇ〜」
その頃、ミーヤはエステアとの約束を果たすため、彼女の店でウェイトレス兼ストリップダンサーとして働いていた。
いや、本人にとっては“働かされていた”だ。
ここはコジャの街から街道沿いに半日ほど行った所にある宿場街である。
エステアはここに新たな店を構えた。
コジャの店の方はリリーの大活躍によってメチャクチャに破壊されてしまったので、直すより新しい店を作ってしまった方が早かったのだ。
理由はもう一つある。
催眠魔法で働かせていた娘達が、あの襲撃騒動で散り散りになってしまったっきり戻って来ないのだ。
おそらく催眠が解けて我に返り、自分の家に帰ったのだろう。
手口がバレてしまった以上、もうコジャでは店は出せなかった。
まあ、この街はコジャより少し小さいが、街道沿いという事もあって旅人などで賑わっていた。
新店舗を出すには良い土地と言える。

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