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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 37

どのみち、彼には死刑台が待っていた。
「はぁ…」
エルンは溜め息混じりに言った。
「リリーさん、どうしてるかなぁ…」
実はそのリリーも自分と同じく死刑判決を受けて処刑待ちだななどとは、今のエルンには想像も出来ないだろう。

アエラルセン城、地下牢。
「アァーンッ!!!アッ!!ダ…ダメェーッ!!!イグゥッ!!またイっちゃうよおぉー――ッ!!!!」
地下牢には似つかわしくない淫らな喘ぎ声が木霊している。
リリーの物だ。
彼女は全身を覆うスライムのために、常に快感に苛まされ、既に500回以上にも及ぶ絶頂を迎えていた。
「アァッ!…はぁ…はぁ…だ…誰か助けてぇ…ウゥ…このままじゃ…あたし…アッ!…頭おかしくなっちゃうよぉ…」
コツ…コツ…
地下牢の廊下に足音が響く。それは次第に近付き、リリーの牢の前で止まった。
「おはよう、お姫様。調子はどう?」
足音の主は沼の魔女だった。
「い…良い訳ないじゃない…アァンッ!!…早く…このスライム…取りなさいよぉ…ンンッ!!?」
「良いわよ」
「え…?」
予想外の返答に思わず拍子抜けするリリー。
魔女は鉄格子の隙間から牢の中に手を差し伸べた。
すると…
シュルルルルルル…
リリーの体を覆っていたスライムは見る間に小さくなり、魔女の掌の中に吸い込まれるように消えた。
「あ…ありがとう…」
「どういたしまして」
ニッコリと微笑む魔女。
(なんだ…この魔女、良い人じゃない)
リリーがそう思った次の瞬間だった。
「う…っ!!」
今まで快感の連続で抑えられていた衝動が急にリリーに襲いかかってきた。
便意である。
「あ…ああ…あの…ねえ…ちょと…良いかしら…?」
「あらぁ、どうしたの?」
腹を押さえてうずくまるリリーに、魔女は穏やかな微笑みを浮かべたまま尋ね返した。
「その…ト…トイレに行かせて欲しいんだけど…」
リリーは顔を真っ赤にして震えながら小さな声で言った。
「ウフフ…だ〜め♪」
魔女は笑いながら答える。
「ちょ…ちょっとぉ!冗談言ってる場合じゃないのよぉ〜。ホントに漏れそうなの!!」
「漏らしちゃえば?」
「な…何言ってんのよっ!!?」

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