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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 34

エルンはミーヤに頭を下げ、そして言った。
「オークになってからは毎日が地獄だった。何度死のうと思った事か分かりません。でも僕は今幸せです。ミーヤさんやリリーさんみたいな良い人達に出会えましたから!」
「そ…そんなぁ…良い人だなんて…!!」
ミーヤは顔を赤くして目を逸らした。普段あまり誉められる機会が無いので照れたのだ。
「わ…私なんて…全然大した事ないですよ〜!まだ見習い騎士だし、いっつもリリー様にどやされてるし、取り柄と言えば人よりオッパイが大きい事くらいで…!!」
「それはさて置き、気になるのは沼の魔女の行方ですね…」
真っ赤になってまくし立てるミーヤにエルンは急に真面目になって言った。
「…え?あ…はい!そ…そうでした。リリー様を助けなきゃいけないんでした!!」
「沼の魔女はどっちの方角に飛び去りましたか?もしくは何か言っていませんでしたか?」
「ええと『リリー様を助けたければ私の住処まで来い』って、あっちの方角に飛んでいきました」
ミーヤは魔女が飛び去った方向を指さした。
「沼の魔女の住処は分からないけど、とりあえずその方角に行ってみましょう!何かあるはずです!」
「はい!」
二人は魔女の去った方に向かって走って行った。

再び歩み始めた2人であったが、直ぐに止まってしまう事になる。
2人とも気づいていなかったが、戦闘の余波でエルンのフードが取れて顔がむき出しになっていたのだ。
そしてモンスター襲撃直後の街には、警備隊が配置されており、町を出るところで捕まってしまう。
ミーヤは必死に警備隊員に事情を説明し、とりなしを頼んだが、襲撃直後で頭に血が上っている隊員には通じず、結局は二人して捕まってしまう。
2人は別々の牢屋に入れられたが、何故かミーヤだけ直ぐに出された。
警備隊のものに聞くと、収監直後にミーヤの身元保証人と名乗る者が現れ、直ぐに出所の手続きをしたらしいのだ。
その身元保証人はのおかげで、ミーヤは自由の身になれたが、エルンは捕まったままである。
その者はエルンの出所の手続きまではしてくれなかったのだ。

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