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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 27

数分後
辺りの凄惨たる惨状は眼を背けたくなるものがあった
地面は抉れ、岩は砕け、そこはまるで戦場の跡であった。
そんな悲惨極まりない場所に立ち尽くす影が1つ……先程のオーガである。

地力が違った。装備も弱々しかった。しかし、オーガの右半身を覆う火傷。
リリーの放った魔法ですらオーガには効いている素振りはなく
まさしく完敗だった。

ミーヤはオーガの払うような裏拳をもらい。5M以上吹き飛ばされ気絶し
最後まで抵抗したリリーだったが、最後はオーガの猛攻を捌ききれず
呆気なく吹き飛ばされ気絶した。



「これでよしっと」

先程の戦いを傍観していた魔女であったが、リリーが気絶したのを確認すると、降りてきて
自身が乗っていた箒にリリーの両腕を縛ると、リリーは宙ぶらりんに吊るされた。
リリーの埃にまみれ、至るところに傷ができ、穴の開いたエロ給仕服とあいまって、その姿はあまりに扇情的で、敗北者を前にした優越感や支配欲をそそる姿だった。

魔女はそんなリリーを前に、その慎ましい胸を軽くピンッと弾いて箒に腰掛けた。


「ま、て……」

微かに声がしたので魔女が声の方に振り向くと先程までオーガにやられ気絶していたミーヤがなんとか声を振り絞っているではないか

「リリー、様に、なにを…する……」

しかしあまりに脆弱な存在で魔女は歯牙にかけず

「私の依頼はリリー姫だけだから、あんたは無視してあげる
私は沼の魔女…貴女の主君を取り返したかったら、私の住みかまで来ることね」


そう言って、スウッと飛んでいってしまった。
魔女は必ず楽しみを取っておく、この後この娘がどのような成長を遂げるのか
そして、その成長した娘をどのように喰らうか
魔女はそれを考えるだけで舌を嘗めずるのであった。



いつの間にか、アレだけ居た魔物達は居なくなり、静寂だけが取り残されていた。
「リリーさぁーん!!ミーヤさぁーん!!」
「エ…エルンさん…?」
エルンの声を耳にしたミーヤは痛む体を起こして立ち上がった。
「ミーヤさん、無事だったんですね!魔物達が突然消えてしまって…リリーさんは?」
「う…うあぁ〜んっ!!!リリー様が…リリー様がぁ…!!!」
ミーヤはエルンにすがりつき、声を上げて泣きだした。

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