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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 26

ズゥゥゥン、ズゥゥゥン。と突然地響きがしたかと思うと、何処からともなく3Mは軽く超える巨人が現れた。

「ふふふ、魔女は狡猾だから恐れられているのよ
さあ、高みの見物とさせていただこうかしら?」


リリー達が対峙している魔物はオーガと呼ばれる大型の魔物だった
オーガのその種類は多岐にわたり、その上位種は魔法さえも使うとされるが
総じて体躯が大きく、怪力であることが特徴であった。

目の前に立ち塞がるオーガも巨体である事は言うに及ばず、しかし幸いな事に魔法を使うような種類ではないようだった。


対してリリー達は防御力皆無のエロ給仕服と剣が数本
本来ちゃんとした装備で多人数で討伐に挑み、なんとか倒すことが出来るオーガと戦うにはあまりにも不利であった。

しかし、彼女らは逃げない。その双肩に名前も知らない住民たちの命がかかっているのだから

「この子は今回呼び寄せた魔物の中でも一番強い子でね
人間の肉をバリバリ食べるのが趣味なのよ。さあ、遊んであげてね」

グォォォッ
とオーガの一声に大気が震える。
そのビリビリとした音圧にリリー達が耐えていると、オーガが全速力で突っ込んできた。
リリーは右に、ミーヤは左に転がるように回避するとオーガは目標を見失いよろめきながら急ブレーキをかける
そのスキを逃さんと、すかさず2人はオーガを追いかけて、それぞれが近い方の膝の裏目掛けて剣を一閃、振るった。


しかしオーガの分厚い肉質に阻まれてガキィン!と大きな音がしただけで傷1つ与えることすら出来なかった。

「くぅ、なんて堅い肉質なの?傷をつけるどころか、剣が折れてしまいそう」

しかし、呆けている時間は無かった。
オーガは直ぐに2人を見つけ、その人の胴ほどの太さがある両腕を2人に向けて降り下ろして来たのである

なんとか回避行動をとる2人、しかしリリーの剣にオーガの拳がカスってしまい
リリーの剣は、まるで豆腐のように真っ二つにされてしまった。

「なんて……なんて強さなの!?」

リリー達は驚きと共に、この戦いの酷しさを痛感していた。



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