PiPi's World 投稿小説

姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 21
 23
の最後へ

姫騎士・リリーの冒険 23

パチパチパチ…
鎮まり帰った店内で拍手をしながらリリーに近づいて来る者がいた。ローブのお店のみ女だ。

「いや〜、流石はリリーさん。獅子奮迅、一騎当千の活躍ぶりでした。
もう少し注文をつけるなら店の物を矢鱈滅多に壊さないで欲しかったですね
これじゃあ商売あがったりですよ〜(泣)」

あくまでも飄々とした態度の女にリリーは遂に切れた

「貴女は何が目的だ?私達に接触して来たかと思えば、こんな犯罪的な商売をさせて
あの後、少なくとも私はお前達を八つ裂きにしていたぞ。
それに今も逃げていれば良いもののわざわざ顔をだしに来るなんて」

そう言って、数多の魔物を切り、既に返り血で真っ赤に染まっている剣を女に突きつけながらきつく問い詰める

「やだなぁ〜一つ目の質問は当然、催眠術で記憶ごと当たり障りのないように変えるに決まっているじゃないですか。それに私は強〜い女の人が大好きなんですよ〜…ねぇリリー姫」


次の瞬間リリーは絶妙な剣捌きで、女の首を刈り取っていた。
しかし、床にコロコロ転がる首は精巧に作られた人形の物だった

「私の名前はエステア。また会いましょ!」

そう言って人形は完全に沈黙した。

(私の周りで何が起こってるのですか?)

「……後、お給金払いなさーい!」

「リリーさん!」

人混みを掻き分けてエルンが飛び込んできた。

「まだいたのねゴブリン!いったい何匹いるのよ!!」

「えええ!?ちょっと!僕です僕!」

「エルン!加勢して!てりゃ〜!」

「え?リリーさん?」

リリーは剣を振り回し、周りの物をひっくり返したり破壊して派手に音を立てた。

「詳しいことは後!お金や武器、目ぼしい物をかき集めて!」

リリーはエルンに耳打ちすると再び音を立てた。

「リリーさん?いったい…」

びゅん!と剣を唸らせて問いかけようとするエルンの喉モトに剣を当てた。その目には「良いからとっとと集めろ」と怒りに似た光が灯っていてエルンはカウンターの奥にあった皮袋を引っ張り出すと店内に散らばった硬貨や宝石をかき集め、持ち主が分からないようであって業物と思える武器類を集めた。

リリーはそんな様子を気取られないように苦戦をしているような破壊音を響かせ続けた。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す