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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 17

リリーがそう叫ぶのも無理はない。
殆ど黒一色のドレスは白のエプロンと一緒になっていて
如何にも接客用の服装な感じがするが、その露出度はさながら
娼婦の服装と言われたら信じてしまいそうな程のものだった


大きく開かれた背中と胸元、そしてスケスケの生地を着させられそうに
なればリリーでなくとも文句の一つは言いたくなってしまう。だが……

「え〜でも〜ここまで来たって事は〜それなりの事をやらされる
って覚悟して来たんですよね〜。なら、人肌脱いで下さいよ〜お給料は弾みますから〜」

そう言われると、返す言葉がなくなり渋々着ざるを得なくなってしまったのだった。



チリリリン…チリリリン…
「はーい、今すぐ!!」

リリー達はあのドレスを来て、忙しなく働き回っていた。
プライドが邪魔をして、なかなか旨くお客と話が出来ないミーヤ
は兎も角、リリーは市民の生活にも関心が高く、何よりこういった事も
嫌いでは無いため、直ぐに順応して働き回っていた。

「いや〜なかなかの働きっぷりですね〜リリーさん、正直な話
戦力としてはあんまり期待してなかったので大助かりです〜」


「お褒めの言葉、ありがたく頂戴しときますわ
それより、あの鈴の音はどうにかなりません?
頭に響いて正直煩いのですが」

「仕方ないじゃないですか?高価な魔法具なんですよ
頭に直接響いて、聞き漏らしが無くていいじゃないですか〜」

この二人の会話にでてきたのは、オーダーの際にリリー達ウエイトレス
を呼びつける時に使う鈴の音の事だ。例によって高価な魔法具
であるこの鈴は、ウエイトレスのアクセサリーであるネックレスを媒介にして
そのネックレスの装備者の頭の中に直接鈴の音を響き渡らせる
効果があるらしい


正直、リリーはその鈴の音の所為で軽く頭痛がしていて、出来れば
止めて貰いたいのだが、他にも何人かいる従業員は別に平気らしく
言うに言えない状態であった。

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