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姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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姫騎士・リリーの冒険 16


一方、エルンとはぐれてしまった事を知らないリリー達
2人は、ローブの女に導かれるまま、路地裏の奥へと進んでいた。

「リリー様、何か怪しい物ありました?」

ミーヤがそうリリーに尋ねるが、リリーは残念そうに首を振った。

「私の索敵はこうも人が多いと良く解らないの
既にエルンも見失ってしまったわ」

エルンは見失った訳ではなく、単に索敵範囲から出てはぐれてしまった
だけなのだが、この2人には知るよしもなかった。



「さ〜て、つきましたよ〜」

ローブの女がそう言って何もない路地裏の壁を指差す
ミーヤが訳も解らず首を傾げていると、女はおもぐろに壁を2、3回叩いた
すると、ガコンと音がして何もない壁が開いた。

「!?かっ隠し扉ぁ?」

壁は隠し扉となっていて、リリー達の目の前に地下へと続く階段を出現させた。
その事にミーヤが大袈裟に驚き、リリーが眉間に皺を寄せていぶかしむ


「ちょっと貴女、こんな変な所に入り口を作らなきゃいけないような仕事な訳?
流石にこんなに危なそうな仕事は引き受けてられませんわ」

そう言って引き換えそうとするリリーにローブの女はしがみつく

「ちょっと待って下さい〜、ここは確かに変な扉ですけど、入り口じゃなくて
出口なんです〜。もっと言うと従業員出入口、みたいな?


それに今、ウチの店人手不足で大変なんです〜。ちょっとお客さまが
高貴な方々が多いので表立って話す事が出来ませんでしたが
やって貰う仕事もそのお客さまに食べ物やお飲物を運んで貰うだけなんです〜
だから、行かないでください〜」

そう泣きつかれてしまい。リリーも断り切れずに、店の中へと入ってしまった。



「わぁー、凄いです。リリー様。高そうな物が沢山あります」

「高そうではなく、高いんでしょう。それぞれが見事に魔力
が込められた魔法具です。装飾品が多いみたいですが」


リリー達が連れられた所は、暗い雰囲気が漂うお洒落で豪華なバーであった
しかし、先程ローブの女が言ったように、主な客層がここらの有力者な為か
ちらほら屈強そうな用心棒が腕を組んで仁王立ちをしていた。


リリー達は従業員控え室に通され、そこで接待用のドレスを受け取ること
になったが、ここでもリリーの不満が爆発した。

「なんですか、このドレスは!スカートの丈が妙に短いうえに生地も薄くスケスケだし
何より、この胸元や背中の開き具合は……」


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