PiPi's World 投稿小説

姫騎士・リリーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 11
 13
の最後へ

姫騎士・リリーの冒険 13


しかし、リリー達は、ここで新たなる問題に直面する
それは……

「お金……無いわね」

資金不足である。
エルンとリリー達が持っていた少ないお金を足して、やっとこの宿を借りているのが現状なのである

(国の事を想うと、ここで足踏みしている暇はないわね
でもこのままだと剣も買えないわ)


そう思って居ても現状は変わらないので、何か行動を起こそうと立ち上がると
外に出ていたミーヤが慌てて部屋に入ってきた。

「リリー様!?お金を稼ぐ方法が見つかりましたよ!!」


リリーがミーヤに連れられてやって来たのは街の広場だった。
そこにはすでに沢山の人で埋め尽くされており、リリー達が人を掻き分けて
前まで行くと、そこには立て札が立っていた

その内容は
『強者求、ここより程近いリマザール山脈にて
アビス・ドラゴンの討伐をせし者に金貨1000枚の報酬を渡す』
って書いてあった。



「リリー様、これを討伐すれば国まで行く資金が一気に稼げますわ」

一旦、人だかりから離れ、広場の片隅でミーヤは興奮気味に言う
だが、それに対してリリーはあまり乗り気でないようだ。

「ミーヤ、私達は今、鎧も持っていないのよ。私に関しては剣も
あまりに無茶だわ。それにエルンを入れても3人で怪物を倒せるのかしら?」

「でも……悪くは無い案だわ。どっかのチームと組むとしても
剣と鎧は用意しないと」

「お困りのようですね?」


「誰?」

そう言ってリリー達は声のする方向に振り向くと、そこには見るからに
怪しげな全身ローブの人が立っていた。声からして女だろうか?
彼女はリリー達の視線が自分の方に向いたのを確認すると
話を続けた。

「早急にお金が欲しくて、あの看板の依頼に飛び付きたいけど
飛び付くお金もない。そういう顔をなさってますね
どうです?いいバイトがあるのですが?少なくとも上質な剣と鎧が
買えるくらいのお金は直ぐに貯まりますよ」


「なんだか胡散臭「乗ったぁーーー!!」わね」

リリーがいぶかしんでいるとすかさずミーヤが返事をしてしまう
リリーが呆れていると、ミーヤが畳み掛ける

「リリー様、こんなチャンスはきっとないですよ。やりましょう!!」

そう言って押しきられてしまい。リリーも了承するしかなくなってしまった。


SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す