PiPi's World 投稿小説

聖剣と邪剣使いの勇者とその仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 1
 3
の最後へ

聖剣と邪剣使いの勇者とその仲間達 3

「色々あるんだよ、派閥争いとか契約とか。とにかく話は複雑なんだ」
「そんなのに巻き込まれる方は迷惑でしかないわ、私らは関係ないのに」
「もうあれこれ言っても仕方ない、とにかく風呂場のパイプラインをどうにか探るぞ」
「はいよっと」
二人は慎重に城の外壁に接近する。そして城壁に沿って歩いていくと、ちょうど死角になっている箇所を見つけてそこに張り付いた。
「うーん、大体この辺りか?よし、ここから水路を探してみよう」
「了解」

二人が浴室と繋がるパイプを探すために屈んで作業をしている時だった。
背後から、不意に声をかけられた。
「お兄さんたち何やってるんです?」
驚いて振り返ると、そこには金髪碧眼の少年がいた。
年齢は十歳くらいだろうか、背丈も低く華奢で顔立ちはまだ幼さが残っている。しかしその表情からは年齢に似つかわしくないほどの知性を感じさせる。
「き、君は!?」
「僕はリヒードと言います。ところでお兄さんたちは何をされているのです?」
「えっ?あっ、ああ!これはね、ちょっと探し物をしていて…」
「探し物ですか?僕が手伝ったら早く見つかるかもしれませんよ」
「ええと……」
「お願いします、手伝いたいです!」
「ううん……」
「ダメでしょうか……?」
上目遣いに見つめてくる少年を見て、二人は困惑した。
(おい、どうする?)
(どうするも何も断るしかないわ)
アイコンタクトだけで素早く意思疎通すると、二人はそそくさとその場を離れようとした。
しかしそれを察知され、少年はアリサの手を掴んできた。
「待ってください、逃げなくてもいいじゃないですか」
「ごめん、急いでいるんだ」
「でもお困りなんでしょう?僕なら力になれると思いますけど」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す