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聖剣と邪剣使いの勇者とその仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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聖剣と邪剣使いの勇者とその仲間達 4

「いや、本当に大丈夫だから」
あまりにしつこいので二人は少々苛立っていた。嫌がられているのがわからないのだろうか。
その時、城の方から兵士が一人やってきた。彼は三人を見つけると駆け寄ってくる。
「こんな所で何をされておられるのですか?」
彼は不思議そうに問いかける。しかし、アリサとガルデルは兵士の様子がいつもとは違うことに気づいた。
目が虚ろで、焦点が定まっていないような印象を受ける。まるで催眠術にでもかかっているかのようにボーッとしている雰囲気があるのだ。
「ええと、道に迷ってしまって…」
不審に感じながらもアリサはとっさに言い訳をした。まずは適当にお茶を濁して様子を見る作戦に出る。
「そうでしたか、それは大変でしたね。ここは広いですからね」
「ええ、全くです」
まるで台本を読み上げているような、抑揚の無い喋り方をしながら兵士は懐から鍵を取り出す。そしてそれをすぐそばの壁の一部に差し込み、横へずらすと隠し通路が現れた。
それを見て二人は驚いた。まさかこんな所に通路があったとは。
リヒードはというと、特に驚いた様子は見せず、むしろ得意げな表情をしていた。
「さあ、どうぞこちらへ」
そう言って兵士は二人を手招く。二人は顔を見合わせると大人しく従った。罠の可能性はあるが、好奇心に勝てずついて行くことにした。
ガルデルが小声で言う。
「城の内部に繋がる隠し通路に案内するなんて、一体どういうつもりだ?」
「わからないけど、とにかく行ってみるしかないでしょ」

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