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聖剣と邪剣使いの勇者とその仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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聖剣と邪剣使いの勇者とその仲間達 5

「そうだな…」
通路を進むにつれて周囲の温度が下がっていくような気がする。湿度も高くなり息苦しさを感じるほどだった。気温の変化と湿気のせいで服が肌に張り付き不快感を覚える。
いつの間にかついてきていたリヒードが囁く。
「お二人は城の中に入りたかったんですよね?だからこの兵士を僕の妖力で操って案内させているんです」
「き、君は一体…?」
思わず声が出てしまったガルデルをたしなめるようにリヒードが答える。
「あまり大きな声を出さないで、見つかるかもしれないよ?」
二人は慌てて口を噤んだ。
とにかく今はついていくしかないようだ。
しばらく進むと、通路の出口にたどり着いた。そこには大きな鉄製の扉があり、兵士が鍵を開けて中へと誘導する。そこは浴室の配管が集まる場所であった。
ここでは様々なメンテナンスや施工を行うことが出来る。つまり、排水パイプへの侵入には最適な場所である。
「ここでお待ち下さい、今準備いたしますので」
兵士はそれだけ言うとどこかへ行ってしまった。アリサとガルデルは顔を見合わせる。一体何が起こるというのだろうか?不安を抱きながらも待つしかないようだ。
数分後、扉が開いて先程の兵士が戻ってきた。後ろにはローブを羽織った老人が付き添っている。
老人はアリサ達に向かって一礼した。「初めまして、私はこの国の宰相であるゾルデーアと申します」
ゾルデーアと名乗る老人の眼光は鋭く、どこか恐怖を感じさせるものがあった。思わず後ずさりしてしまいそうになるが、ガルデルは必死に平静を装った。
「ど、どうもご丁寧に…」


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