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刄者と鬼
官能リレー小説 - ファンタジー系

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刄者と鬼 1

帝記271年…世の中には闇と呼ばれる魔物とその魔物を操る闇使いにより、混沌を絵に書いた様な世界に変わり果てていた。
これは、そんな闇使いと闇に立ち向かった、刄者と鬼と呼ばれる者達とその周辺の出来事を綴った活動絵巻なのであります。

[因みに世界観は随分といい加減であります]

ユルい陽射しが差し込む峠道を歩く、刄者と呼ばれる男と鬼と呼ばれる女。

「ねぇねぇ♪ご主人様ぁ…今日は、宿に泊まってくれますよね?」
「どうだろ?宿が見付かれば泊まりましょうか…」
「そんなぁ…もう3日も野宿ですよ。ご主人様は野宿の時は構ってくれないんだもん、寂しいしつまんない…」
「あのね、いつ襲われるか判らないのに、そんなこと出来ませんよ。…それと、『ご主人様』は辞めて欲しいんですけど…」
「どうして?ご主人様はご主人様だよ♪」


いつの間にか、恥ずかしがる刄者に腕を絡めて、甘えながら鬼は歩いている。
恥ずかしがる刄者…名前は橘籐弥(タチバナトウヤ)、齢14の少年。
一方、籐弥をご主人様と呼んでいる鬼…名前は如月芹那(キサラギセリナ)、齢19の娘。

籐弥は幼い子供そのもの、芹那は正に絶世の美女…おまけに肢体は、男のイヤらしい妄想を掻き立てるのには充分すぎる程の肉付きのいい身体。
端から見れば不釣り合いにも程がある籐弥と芹那であるが、当の本人達…正確に言えば、芹那は全く気にする様子もなく籐弥にベッタリ甘えている。しかし籐弥は、芹那に甘えられるのはどちらかと言えば苦手で、出来れば普通に接して欲しいと考えていた。
だからと言って籐弥が芹那を疎ましく思っているのかと訪ねられれば、答えはnoである。
籐弥にとって、芹那は守ってあげなければいけない人であり、本当は危険な目に遇わせたくはない大切な存在。だからこそ、ところ構わず甘えて来るのは控えて欲しいと、何度も釘を差してはみるものの、その都度芹那は瞳を潤ませて哀しそうな表情してくるために、ついついキツくは注意が出来ないでいた。

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