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中出し帝国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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中出し帝国 63


今、イリスは性欲盛んなライオンの檻にいると言っても過言ではないだろう。

(…うぅ……ひっく…。)
少しでもライオンに遭遇する危険が及ばぬようにと、物陰に隠れて身を屈ませた。

泣きながら、嗚咽だけは漏らさぬよう必死に口を押さえるイリス。

床に機械的な靴の音が響く。恐らくは男だろう。女性は普段鉄製の靴を履いたりしないからだった。


靴の音が高鳴る。その人物は明らかにこちらへ接近している。
イリスは心臓の鼓動が激しくなるのを感じた。
恐怖。これ以外に他の要因など無い。


ところが、その人物はイリスには気づかなかったのか、そのまま通り過ぎた。

(……ふぅ…)

ひと安心し、呼吸を整えようと軽く深呼吸。


「キャアアアアアァァァアアァァ!」

悲鳴が聞こえた。
方向は紛れもない、今誰かが通り過ぎた方向からだ。
イリスは目をつむり、耳を塞ぎたい感傷に浸ってしまっていた。


(私は悪くない…私は何も悪くない…)

自分が隠れていなければ、今の声の主は助かったかもしれない。
そう思いつつ、イリスはこの場面をやり過ごそうとしている自分と葛藤する。

甲高い叫び声が止んだ。
遠くで凌辱されているのか、はたまた口を塞がれたのかは分からない。

(…………………………………………………………………………。)


なぜか、母の声が頭に浮かんできた。

『辛くなったらすぐに私を頼って頂戴ね。』



「……………うぅ。」



イリスは、物陰からひっそりと姿を現した。

(私だけ…隠れてるなんて駄目だよね…ママ…。)

勇気をふり絞り、声が止んだ方へと足を運ぶ。


しかし、その決意も空しく…


「んぶぅぅ!ぐじゅっぐじゅっ…っ!?……ん…こく…こく…んぷっ…もう!出すの早すぎるんですよ!…あぁもう。前戯だけでこんなに出しちゃったら、挿入れてもやわらかいだけじゃないですか!?」

これが、レーセとの初めての出会いだった。
先の声の主であろう少女は、通路の片隅で目を丸くさせて行為を見ている。

短小包茎な男のペニスを手コキすると、彼の耳元で何かをそっと囁く。
すると、その男は性器をぶら下げたまま血相を変えて土下座した。
「顔洗って出直して来ます!」

その男は一目散に走る。というか逃げた。

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