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中出し帝国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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中出し帝国 43

「…やぁぁんっ!や…やだぁ!…イッちゃったけどぉ、やですッ!私、放置プレイ嫌ですぅ〜〜!姫様ぁ〜!…ひくっ…私を…もっと虐めて…。」




………イリスは、なるべく音を立てないようにゆっくりとドアを閉めた。

「…よし!今は何も見なかった事にして!男の人を呼ぼうか!」


あたかも、何事もなかったかのようにドアの前に不吉な予言を訴えたイリス。
その思いには、生涯、門外不出的な何かを見てしまったからに他ならないだろう。

多分。

「…イリスちゃぁぁん!?今の嘘っ!…ひあぁぁっ!…う、嘘だからぁ!腰は今本当にガクガクしてるから助けてぇぇ!」


ドアの向こう側から響く声。イリスは手を腰に当てて息を吐くと、目を半開きに応答した。

「え〜、やだ。…だって、これしたの姫様でしょ?それを私が勝手に解放したらどうなるか分かんないもん!…大丈夫だって、男の人なら『据え膳食らわば男の恥』って事で姫様も見逃してくれるって!」


ドアの向こう側から、再度喚き声やら喘ぎ声とも呼べる音が響く。

「いやぁぁ!?それってえっちされるって事じゃないですか!そんな言わないで助けてくださいよぉぉ!」

縋るように声を絞るレーセ。
「…いや、だって面白そうだし。あの姫様がそんな事するなんて、いったい何やったのよ?」

「…うぅ、い…淫乱って」

「…あぁ。じゃあ駄目だ。第一に人の事言えないじゃん。待ってて、今すぐに野郎共引き連れて来るから!」

「そんなあぁぁ!」




 その数分後、ドタドタと複数の重い足音が廊下に響く。
レーセは遠くに行きかけている意識の中、その音を聞いた。

「レーセ殿が色に狂われていると?!」

「それは実に不味い! 我々が身を以て鎮めるお手伝いをば……」

 兵士達が口々に正当性を語りながら、レーセの居る部屋と雪崩れ込んで来た。

「んやっ、無理ですっ……こんなの無理ですうぅぅっ!」

 快楽か、はたまた恐怖からか、レーセは涙で顔を濡らしながら顔をひきつらせた。
淫靡に濡れそぼるレーセの肢体に、兵士達は我先にと群がった。


「あうぅぅんっ?! レーセおかしくなっちゃいますぅ! あっ! あぁああぁああっ?!」

 レーセの断末魔(?)の叫びが、部屋から廊下へと響き渡る。
イリスは目を閉じ、それを聞いた。そして、スッともたれていた壁から背中を離す。

「むふふっ♪ いい気味ね……」

 イリスはこちらを向きながら、ピースのサインで笑顔を作る。
そして鼻唄を歌いつつ、軽い足取りで廊下を行く。

「あぁっ、もうブルーノが私の部屋を花でいっぱいにしてくれている所かしら?
待っててね、ブルーノ♪ 愛しのイリスが今行くわ〜」

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