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中出し帝国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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中出し帝国 25

白基調の仕立ての良いドレス、そしてその雰囲気から、それなりに高い身分なのだろう。

そのエルフの女性はファウストの兵士に取り囲まれ、部屋に押し込まれる所のようだった。
一瞬だけ、ルルはこちらを向いたエルフの女性と目が合った。
その表情は、暗く影を落としていたものの、その瞳の樹海のような深さの奥底に、確かな意志の強さが見えた。
それは使命感とでも言い表せば良いのか、ルルは不思議な感じだった。

そうこうしているうち、エルフの女性は部屋に連れ込まれていってしまった。
ルルは先を急いでいたので、一度はエルフの女性が入っていった部屋を通り過ぎた。
が、好奇心に負け、少し開いたままだったドアの隙間から中を覗いた。

(何だってエルフがこんな所に居るのよ? しかも結構な身なりしてたし……一体何故?)

 ルルが聞き耳を立てていると、下賎な兵士の声が聞こえてきた。

「フハハッ、しかしまぁ健気ですな、リズレア様? 同胞の為、その身を差し出すとは」

(リズレア……あのエルフの名前かしら? でも、同胞の為に身を差し出すって……)

 ルルは独り合点しつつ部屋の中へ視線を巡らせる。
3人の兵士に囲まれ、エルフの女性――リズレアが跪いていた。
後ろ手に縛られているようで、リズレアは自由を奪われている状態だ。
その端正な顔立ちは俯き、やはり浮かない表情だった。その瞳は窺い知れない。

と、身分の高そうな兵士がリズレアの顎を手で持ち上げる。
上を向いたリズレアの顔は、屈辱を堪えているように見えた。

「力ないエルフの民を救う為……自らの身体を引き換えにするなどと、なかなか出来る事ではありませんよ」

 身分の高そうな兵士は言う。言葉遣いは丁寧でも、その口調がリズレアを嘗めているのは明らか。

「私が貴殿方に身を差し出せば、民には手を出さぬ約束。それを違えはしませんでしょう?」

 リズレアは静かに言い放つ。再びその瞳には、強い光が宿ったように見えた。
丁寧かつ荘厳な口調に、ルルは高貴な誇りを感じ取った。
自らの保身よりも、何よりも民の無事を願う。
民を統べる者の、1つの目指すべき姿だろう。ルルは、少し胸が熱くなった。

「そうですねぇ、保証しますよ……貴女が私共の奴隷である限り、ねっ」

 身分の高そうな兵士はいきなり、自らの漲る剛直をリズレアの口に突っ込んだ。

「んんぅっ?! ぷはっ……んん!!」

 リズレアは目を円くして剛直を口腔内に迎え入れた。
呼吸もままならない様子だが、身分の高そうな兵士は構わず腰を振る。

「きちんとしゃぶって下さいよ? ほら、舌も使って」

「んほっ、ちゅぷっ……はむぅ……んぶっ……!」

 リズレアは恥辱か屈辱か瞳を潤ませながら、剛直へ奉仕する。
例えエルフの長であっても、この国の……この『接合令』の中では、1人の女に過ぎないのだ。

「ほらリズレア様……こっちもして下さいよ」

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