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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 76

「でも、何でセックスしてるの?」
「自分を贄にしているのでしょう。
ミホさんが不幸になると自分に幸福感が生まれます。
その感情は呪力を緩めることに繋がります。
心を開きたくな嫌な男性と身を重ねることで常に負の力を生みだし、ミホさんを追いこんでいるのでしょう」
「酷いことを」
「ねえ、この呪を解くこと出来ないの?ミホが可哀そうだよ」
「今はまだ難しいですね。こう強力だと下手に解呪したら反動が多きいでしょう。
下手したら相手とミホさんが同時に潰れてしまいます。」
それに、今の美穂は呪いとかに非常にかかり易い体質になっている。
ペ○スが生えたのもそう言う訳だ。
美穂が性的に堕落する方向ならどうにでも変化するのがこの水晶の呪いのようなのである。
「間違い無く、彼女はミホさんを性的に貶めようとしています……何かそう言う心当たりはありませんか?」
ハイトリヒの疑問に、美穂は答える言葉が無い。
元の世界に居た美穂は、体型も含めてセックスアピールの欠片もない女の子だったからだ。

「人は自分の長所に鈍感なところがありますからね。自分には足りない物が多いと思う人ほど優れた物をそこに隠してしまうのです。
その隠してしまった物はソレを足りないと思う他人には輝いて見えてしまう。そこに嫉妬が生まれることは珍しくありません」
そう言われた所で美穂には心当たりができることも無く、ハイトリヒは調べ物を増やしただけであった。
4人の娘は引き続き療養を行い、治まらない性欲に夜な夜な体を重ねあった。

元々ハイトリヒの主治医として彼の元で働き、今は美穂たちの治療も担当しているエリーナ・ティレ。

美穂たちの性病を治すべく毎日の診察、服用する薬の用意など、彼女は忙しく職務に精励していた。
異大陸からハイトリヒにスカウトされてこの地にやってきた彼女は、非常に優秀な医師であると同時に、長身でハンサムなハイトリヒと並んでも絵になる長身で均整の取れた体型の美人でもあった。

異大陸のある地方で、その地の民族だけこの病気の発病者が非常に少なく、また発病しても早期に全快することが多いことが経験的に知られていた。

そこで、ある医者がさまざまな試験・調査を行った結果、その地方で常食されている「ラザールの実」をよく摂取している者は出身民族に関係なくこの病気を患いにくく、また平癒も早いことが判明した。

エレーナ・ティレはこの大陸にいる医者でも、この病気と食事療法を知っている数少ない一人であった。

後に判明するのだが、ラザールの実に豊富に含まれる成分がこの性病の菌に対して弱いながら殺菌作用と、増殖を完全に防ぐ作用があり、それによって病原菌は子孫を残せなくなりいずれ消滅するのである。
いくつかの民族に常食されているだけにラザールの実の調理法はいくつもあり、また実そのものも美味だったので美穂たちは喜んでこの実を食べていた。

常食しても別段副作用があるわけでもなく、エレーナの食事療法の指示に、最初は苦労したハイトリヒの専属料理人たちも今では手馴れた様子で日々この実を扱って料理を作っていた。

そして、食事療法開始から2ヶ月が過ぎ、美穂たちが待ちに待っていたものが発生した。
生理である。

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