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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 78

「貴方の力で彼女の呪いの基を潰せばよろしいのではないのでしょうか?」
「それは容易いだろう。だが、呪いによって力を獲ている。呪いがなくなったらミホはきっとただの少女になってしまうであろう。愛しの神の揺り籠であってもらうには呪いは必要なのだよ。古城の妃の呪いを受けたことでその力はさらに増した。そして闘技場の苦難で磨きがかかった。基の呪いはこれからも欠かせない」
「どうするのです?彼女は今のままでも十分貴方の子を宿せると思いますが」
「さすがはエレーナの治療だ。揺り籠に命を託して旅に出てもらうのも一興であるな」
「懐妊させるまでここに置いておく方がよろしいのでは?またプリシンバル教の司祭(5ページ辺りを参照)のようなお節介に潰されたりするのでは」
エレーナの心配にハイトリヒはハハハと笑う。
「運も強さだよ。戦う力がなくても生き延びることができるくらいではないと。むしろあの司祭には篩(ふるい)にかけてくれたと感謝してるくらいだ」
その後、半月ほど治療が続きサラとパルは叔父の下に引き取られることになった。
ハイトリヒの計らいで家に帰ることを検討したが、父と母の所在が掴めなかったためである。
当初は美穂と旅をすることも考えられたが、獣に連敗を重ね犯され続けたパルの心の傷は思ったより深く、獣の話をすると心が凍ったように放心することがあるほどだった。
ミランダも生き別れの子供の捜索がされ、今では初老夫婦の養子として元気に生きてることが確認された。
物心がついて今更本当の母だと名乗って引き取ろうにも相手を困らせるだけだと思いながらも夫婦が会いに来ることを承諾したので面会に行くことになった。その道中を美穂が解呪の為に都に向かう道中の途中を同行することになった。
サラとパルは数日後に引き取られる。美穂とミランダはそれから1週間後に出発することとなった。


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