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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 75

部屋に入り、服を脱ぎ去り裸になると、ベッドに身を投げ出す。
考えても分からない事だらけで、頭が破裂しそうだ。
もう、何も考えたくない……
そう思うと、ふとあの闘技場での日々が思い出される。
何も考えず戦い、男に犯され、奴隷同士で身体を貪り合う…
それはある種、幸せだったのかもしれない。
そう思い出すと、美穂の身体の芯は疼き出し、男のペ○スや精液が欲しくて堪らなくなってくる。
自然と手が、泉のように淫らな汁を溢れさせる肉壷に伸びる。



薄暗く仄かに赤く照らされている部屋で一組の男女がまぐわっていた。

男は女に覆いかぶさるようにして腰を振っていた。
女は男に犯されていることに対して嫌悪の表情を浮かべながら快楽におぼれつつ、手に持っている拳大の物を覗き込んでいた。
それは赤い水晶の塊だった。
そして女が覗きこんでいる水晶の中には美穂がいて、不意に美穂と女の視線が合った。

「ひゃぁ!?」
美帆はベッドの上で跳ね起きた。
いつの間にか眠ってしまったようだ。全身は汗まみれで、自分で射精した精液を自分で被ったのか所々ギトギトしている。
シーツは潮でおねしょの様に染みが広がっていた。
美穂はシーツのきれいなところで体を拭いながら夢を思い出していた。
男は全く知らない、自分の世界の街に屯している達の悪い不良のようだった。
ただ、女はどこかで見たことがある気がした。
(あれって、同じ学校の…。だめだ。思い出せない。)
ただ、女がセックスしながら翳す(かざす)ように覗き込んでいた歪な赤い水晶の塊。
それは自分の首にぶら下がっているペンダントと同じ石だと確信に似た直感を感じていた。
「ふむう」
朝食を終えた食卓を挟んでハイトリヒは腕を組んで難しい顔をしていた。
食後のお茶の席で美穂は見た夢のことを話し、ハイトリヒは考えていた。
「恐らくこの館に張られた魔力の波が術者と同調したのでは。
聞いたところ美穂さんのいた世界は魔法が非常識な世界だとか。
その世界でこれだけの呪を形勢させるということは並大抵のことではないでしょう。」

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