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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 72

美穂は長い闘技場生活で高ぶる性欲に飲まれ快楽に溺れ、元の世界に返ることにおびえ始めている自分に気付かないふりをしていた。
(もう、帰ることは諦めたのかな。でも、ただ好きでもない人とHをし続けるの?
誰か本当に好きな人が出来たらその人と…。)
本当の好きな人と。
「…あ。」
このキーワードに性的なことを連想してスイッチが入り、胸が疼き、股が湿りだし思考が打ち消されてしまった。
美穂達は治療のために数々の薬草が入れられて底が見えないバスタブに体を浸からせぬるい湯加減で「いい」と言われるまで入るように言われた。
浴槽は人数分あり、それぞろがカーテンで仕切られている。
「ん…んん。」
美穂は声を殺しながらお湯の中でアソコを弄っていた。
大きめな薬草の茎で尿道を刺激したり膣やお尻に指を入れたりもしていた。
サラ・パル・ミランダ達がいるカーテンの向こうからも殺した声が聞こえていた。
淫らに変化した体質、脳髄にまで刻み込まれた性への渇望や性癖は、どんな『治療』でも治る事は無い。
女を牝に替えてしまい、男の性を貪る事しか考えられず、男に従順になる…それこそがあの闘技場の目的であり、様々な恥辱や凌辱はその為であり、そんな牝を高く売る為でもある。
裸になって薬湯に浸かり、自慰をする美穂達も例外ではない…むしろ、闘技場から出た娘の中でも屈指の淫らさであった。
服を脱ぐだけでホッとし、自慰する事で気持ちが落ち着いた。

これが薬湯ではなく、精液で満たされてたら最高なのに…今の美穂達にはそう思わずにはいられない状態なのだ。
だから、卵巣の病気を直す為のこの治療…妊娠の危険性が出るこの治療を美穂は微妙な気持ちで受けていた。
今の自分がペ○ス無しに過ごせる訳がないのは理解している。
と、言うかペ○ス無しの生活が考えられない。
妊娠を避ける為にセックスを控える事は、拷問に近い…妊娠も嫌だが、膣内出しセックスが無くなるのも耐えられない。
かなりのジレンマだった。

「欲しい。オチ○チンがほしいよぉ」
喉で止められない欲望の声が漏れる。
「そんなに欲しいならあげようか?」
じゃぷん
突然聞こえてきた声に美穂は口が沈むくらいに体を潜らせた。
辺りを伺うと湯船の上に黒い小人が浮いていた。
よく見ると黒い申し訳程度の衣から見える黒い皮膚に黒い蝙蝠の羽。小悪魔といったところだ。
ツンツンにとがった髪につり目。
イヨより少し小さい。
「誰?」
「名前なんて無いよ。欲しいものを与えるのが僕の役目さ。
それが僕の存在意義さ。」

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