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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 62

どうやら妖精さんにとっては、繁殖行為を否定するような美穂の言動が理解できないらしい。
「あそこにいた僕だから解るけど…いっぱい子供を生めそうな丈夫なお腹だよ…生まないなんて勿体無い話じゃないのかなぁ…」
「人間やっていると色々あるのよ…」
溜め息混じりに妖精さんの説得は諦める。
全く価値観が違い過ぎて話にならない。
怪我の治療でよしとしないといけないのかもしれない。
「芋虫…じゃなくて妖精さん…暫くここにいてるの?」

「うん、そのつもりだよ…僕の力じゃ、ここからは出してあげれないけど…怪我は治してあげれるからね」
「ありがとうね、妖精さん…それだけで充分だよ…」
美穂がお礼を言うと、妖精さんは『また来るよ』と言って小窓から飛たって行った。
痛みが完全に引いた美穂に、睡魔が襲いかかってくる…その睡魔に身を任せて、美穂は眠りについたのだ。


翌朝、隣では傷と筋肉痛で動けないミランダを見て愕然とした。
芋虫妖精は美穂の傷だけを治していったのだ。
美穂も筋肉痛で動けず二人して厩舎のような寝室の片隅で縮こまっていたが、自分だけ傷が治ってしまったのを隠すのに苦労した。
その日の晩、芋虫妖精が来ると捕まえてミランダの傷も治すように言うと不思議がるが、美穂が怒っているのを感じて渋々治療を始めた。
「じゃ、始めるよ」
うんうんと魘されながら腹這いになって寝ているミランダの背中に浮くと股間に手を添えた。
美穂は黙って見ていたが次の瞬間、声を上げそうになった。
「ん…」
芋虫妖精は小さな小さなチ○チンを摘むとオシッコをし始めた。
チョロチョロチョロ…
オシッコのかかった傷が見る間に綺麗になっていく。
オシッコは全部に行き渡る前に切れてしまったが、酷いところは治っていた。
「あの…芋虫さん?ひょっとして私の背中もこうやって?」
「うん!僕のオシッコはどんな酷い怪我も治しちゃうんだ!
あ、でもチョン切れたり溶けたりしたら駄目だけどね」
得意そうに胸を張る妖精に対し美穂はうなだれた。
しかし、ミランダの苦しそうな寝息は静かになっていたので美穂は良しとしようと自分に言い聞かせた。

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