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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 52

美穂はシュマに犯される覚悟も悔しくて恥ずかしい台詞も肩透かしになって呆然とするが、これはかえってチャンスかもと考えた。
性欲がなくなるほど食べさせれば犯されずに済むと。
美穂は頭の痺れが強くなってるのを気にしながらシュマの隣に置かれた椅子に座ると促されるまま料理を取った。
口の周りをソースだらけにしながら料理を貪るシュマに内心顔を顰める美穂は小さな料理をポソポソと口にする。
「如何ですか?お嬢さん。中では味わえないでしょう」
「えぇ・とても・美味しい・です…」
機嫌を損ねられるのを恐れて答えようとするがしどろもどろになってしまう。
(こんな状況じゃ味なんてわからないよ〜)
無理矢理喉の奥に食べ物を捻り込んでると鳴り響いた銅鑼の音に噎せた。
控えていた係員が口を開くと、パルの試合が始まることを告げた。
美穂の顔が青ざめる。
この部屋は試合の様子は全く解らない…漏れてくるのは歓声のみで何が起こったか理解できない。
女闘士が勝とうが負けようが、観客にとっては『娯楽』に過ぎない訳だから…
余計に美穂の舌は味を感じさせなくなった。
「食べてばかりいると喉が渇いてきましたねぇ…お嬢さん、自慢の母乳とやらを頂けませんか?」
シュマから差し出される大ジョッキ…別に自慢はしてませんと言いたい所だが、直接吸われる訳でないし母乳の有効利用と割り切って差し出された大ジョッキに乳を搾っていく。

聞いた話では、女闘士の母乳は飲料用や様々な加工品として高値で取引されているらしい。
勿論それは闘技場の大事な収入となっているだけでなく…この闘技場から出る事ができた娘達にとっても生きて行く為の糧となってもいるらしい。
母乳の質がどうとかは美穂には全く解らないが、美食家らしいシュマにとってはセックスより母乳が目的らしいのは何となく感じた。
幸いと言うか…大ジョッキ程度なら美穂の片乳で充分お釣がくる。

さっきから痺れが気になる。今は母乳を搾る指にも痺れを感じる。
外からパルの悲鳴が聞こえた。
美穂は悲鳴の聞こえた窓に駆け寄ろうとするが、足に力が入らなくなり絨毯の上に転ぶ。
「おやおや、どうしましたかな?」
シュマが近づくと醜い脂肪の塊の何処にそんな力があるのかと思えるほど軽々と美穂を抱き上げた。
「お食事中に席を外す…まして走り回るとははしたない…」
シュマは美穂を高々と上げると優に十歩は離れてるテーブルの上に投げつけた。

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