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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 6

美穂は体の心地よさにしばらくボーッとしていた。が、その言葉を頭に繰り返すうちに大変な事に気付いた。
昨日の行為で妊娠の可能性があった事、そして、それを無くして処女膜も再生させた目の前の女性。
それは、ここが地球ではない証拠。昨日から薄々気付いてはいたが、手を当てるだけでこんな「力」が出るなんて、もう他に考えられるものはなかった。

でもでも、まずそんな事よりもお礼を言わなきゃ!!
そう思った美穂が(ありがとう)と言おうとした瞬間、
「キュルキュルキュル〜〜ゥッッ」
お腹が盛大な音を立て、思わず赤面してしまうのだった。
美穂は動転しながらお礼を言う
自分でも何を言ってるのか分からなくなってしまうが、ミーシャはクスクスと笑いながら
「良いのです、困った人に手を差し伸べるのが私達の仕事です。感謝の気持ちをいただけたらそれで私達は幸せなのです。私達も食事の時間ですので、どうぞ一緒に」
ミーシャと食堂に行くと長いテーブルに数人の牧師とモニカが席に着いていた
テーブルには山のように積まれた黒いパンとチーズ。それぞれの皿に申し訳にサラダが盛られていた
美穂は一番端のミーシャの席の隣を勧められた
美穂とミーシャが席に着くとミーシャは祈りをはじめる
美穂はお祈りの言葉を唱えることは出来なかったがまねをして手を組む
お祈りが終わり、みんながパンに手を伸ばすと、口の中で頂きますを唱え、パンとチーズを取った
空腹が美穂の手を急かすが、美穂は一つで自分を抑えた
「申し訳ありません、このような粗末な物しかお出しできないで。さぞお口には合わないでしょう。どうか無理をなさらず残していただいても」
「え!?いや、そうじゃなくって、その…」
「お客様、遠慮しないで。残ったらどうせカビが生えちゃうだけだからドンドン食べちゃってよ」
修道士の一人が明るく言う
「あ、はぁ。では」
下手な遠慮を見透かされて恥ずかしくなったが、その言葉でリミッターが解除され、美穂は黙々と食べた
お腹に溜まりだすと周りを見る余裕が出てきた
みんな女性である
いや、反対側の角の席に少年の修道士が一人いた
彼は俯きながらパンを千切りながらボソボソと食べていた
それ以上は気にしないで食べ続けた
何個目かも覚えていないパンを平らげようやく落ち着く美穂に
「よく、沢山食べてくださいました。粗末な物しかお出しできないのは心苦しいですが、美穂様の食べっぷりに食べ物も感謝してくださいますでしょう」
そう言い、食後の祈りを捧げた
「あのどうして私が妊娠の可能性があるってわかったんですか?」美穂は尋ねる。
今はいろいろたずねたいこともあるが、今、知りたかったことは妊娠のことだった。

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