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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 5

その後、たき火に炙られていた三匹の消し炭を全て食べ終えると、自分の持ち物を確認した
部活で使うランニングシャツ・パンツ
洗濯予定の体操服
生徒手帳
ノート等の入ったバックは教室に置かれたまま
冒険に役立ちそうな物は特に無かった
たき火の側に置かれた大美穂の身長くらいある男の片刃の斧に目を向ける
(こんなの持てないよね…)
ヒョイ
と、持ち上がる斧に美穂は目を丸くする
(何コレ!?高跳びのポールみたいに軽い)
が付いている分、バランスは悪いが、美穂が片手で余裕で持てた
美穂は護身用として持っていくことにした
川沿いを歩いて下る美穂は今は人のいる所を探し、考えるのをやめようとする

痛む股間から上るように違和感を訴える下腹部
明らかに肉体的に性的なことをされたと実感させられる
傾き、空を赤く染める太陽
暗くなったら携帯電話以外に明るくする物が無い。
火もおこせないので喉が渇くと川の水をそのまま飲んでいた
長袖の制服でも穏やかな川の肌に感じない飛沫でも容赦なく体温を奪う
「怖いよ…気がおかしくなりそうだよ…」
(もう、狂ってるからこんな風になってるのかも)

「もし、どうなさいました」
美穂が思考の迷路に陥っていると、横合いから突然声をかけられた。
柔らかい女性の声だ。
振り向くと、黒い詰め襟の服を着た女性が立っていた。
黒いカラスの濡れ羽色ともいうべき漆黒の髪、切れ長の目からのぞく瞳も黒だった。
東洋系らしい顔立ちだが、全体の雰囲気として、カトリックの神父を想起させた。
「どうかなさいました、ここは貴方のような年若い女性が来るべき場所ではありません。早くお家にお帰りなさい」

だが、美穂には家へ帰る手段どころか、何故自分がこの場所へいるのかすらわからなかった。
「あ、あの、わたし・・・」
それだけで何かを察したのか、女性は柔らかい笑みを浮かべ、自分の教会で休むことをすすめた。
女性に連れられ、山道を登ると建物が見えた。
周囲を高い壁に囲まれ、物々しい様子だ。
門の所には、腰に剣をさした戦士らしい女性がいた。
「遅いじゃないか、もう少ししたら迎えにいこうかと思ったぞ」
「ごめんなさい、ちょっと迷える子羊を一匹、保護したものだから」
「子羊・・・」
女戦士は美穂の顔を穴が開くほど見つめた。
やがて、何か納得したのか大きくうなずくと今度は笑いかけてきた。
「あたしの名はモニカ、見ての通りの戦士さ。ひどい目にあったみたいだが、もう大丈夫さ」
モニカが自己紹介をはじめると、詰め襟の女性も名を名乗った。
「そう言えば、名前をいっていませんでしたね。私の名はミーシャ、プリシンバル教の司祭で、この教会の長を務めています」

互いに自己紹介した後、美穂はミーシャの案内で、教会へと招き入れられる。
教会は思っていた以上に広く、何人かの人の気配がした。
そして美穂は学校の医務室のような部屋に案内される。
「美穂さん、とりあえずそこのベッドの上に仰向けに寝転がってもらえるかしら」
ミーシャの言葉におとなしく従う。
美穂がベッドに寝転がると、ミーシャは美穂のお腹に手を押しつけ、不思議な呪文を唱え始めた。
最初はびっくりした美穂だったが、直ぐにミーシャから伝わる温かな力に、次第にリラックスするようになる。
力が伝わると同時に、美穂が体に感じていた痛みや違和感が取り除かれてゆき、そして完全になくなった。

全てが終わると体が軽くなったきがした。
「もう大丈夫、妊娠の心配もないし、処女膜も完全に修復したわ」

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