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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 45

「私はマリス…ここに来た事は同情するけど、ここで絶望してヤケになると更に不幸な運命がまってるわ……私もこうなってるけど出る思いはまだ持ち続けてるわ…出ると言う強い思いを持って訓練していきましょうね…」
マリスの言葉を裏付けるように、ここの女性は誰一人絶望した表情は無い。
美穂達は軽く自己紹介した後、その疑問をマリスにぶつけてみた。
「どうしてみんなこんな過酷なのに必死なの?…本当にここから出れるの?」

「美穂ちゃんだっけ?、その疑問はかつて私も思ったわ…そして奴隷商人に掴まった運命を呪いもしたわ…負けて魔物に大衆の面前で犯される屈辱にうち震えもしたわ…頑張って勝利しても、誰とも解らない子供を生む事になって涙した事もあったけど……現実出て言った娘を見ているし…何より絶望の淵に立ち、そして負け続け、ここの男達の性欲処理のみに生かされる存在に成り果てた娘も見てるわ……だから私に言える事は信じる事だけ…」

マリスはやや陰りのある笑顔で語る。
「勿論、希望を持っていても…ここで生きている限り恥かしい思いや屈辱的な事ばかり……みんな励まし合いながら出る事のみを信じてやってるの…だから貴女達も出る希望は捨てないで…」
マリスは出て行けた歓喜も、墜ちていった絶望も見ているのだろう…その言葉には真摯なものがあった。

やるしかない…でてやる…ここから…
美穂はまだ戸惑いながらも、気持ちを切り換えようと必死になっていた。



その時、突然にヴィーノがパンパンと手を叩く。
「はいはい!、訓練の時間は終わり!…今から搾乳の時間よ、サッサと移動!!…」
ヴィーノの声に全ての女性が動き始める。
皆はずかしそうな表情や中にはモジモジと太股を擦り合わせている者もいる。
「貴女達…立派なおっぱいから母乳が滲んでるわね……ついていらしっしゃい…」
マリスも恥ずかしそうに三人を促した。

まあ、美穂にとっては願ったり適ったり…かなり溜まってきていたから丁度良かったのだが…彼女達の恥ずかしそうな表情が気になる。
そして、サラとパルは搾乳自体が初めてなので、かなり恥ずかしそうに二人寄り添ってる。
「お姉ちゃん…どうなるんだろうパル達…」
「私も解らないわ…どうなるんでしょう…」
不安そうに姉に聞くパルに、同じく不安そうに美穂に聞き返すサラ。
勿論、美穂にも答えは出ない。

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