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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 28

美穂は半分自棄半分空腹で駕篭の中の物をほとんど食べた
男はそれを楽しそうに眺めていた
「ごちそう様でした」
「はい、お粗末様でした」
お腹が満たされて冷静さを取り戻すと、恥ずかしさとがこみ上げてきた
静寂の中に薪がはぜる音が響く
沈黙が美穂に重苦しくのし掛かる
自分の経緯(いきさつ)や身の上でも話そうかとしたが
(この人、シュマに繋がってたらどうしよう)
と思うと、美穂は口を開くことができなかった
静寂の中に獣の息遣いと蠢く音に気づき、美穂は斧槍に手を伸ばすと、男はその手を握り止めた
美穂は男を見ると男はポーチから鮮やかな青の茸を取り出す
一片をちぎり、焚き火に放り込むと、獣達がキャンキャンと悲鳴をあげて逃げ出した
「この青い茸は燃やすと魔物避けになるんだ」
美穂の手を握ったまま男はそう言うと、今度はピンクの茸を取り出し火に放り込むと、辺りにキャラメルを焦がしたような甘い香りが広がる
「あの…?」
「これは心を落ち着かせる効果があるんだ
何かそわそわしてるからリラックスしてもらおうと思ってね」
甘い香りに美穂の心と体がフワフワと軽くなる感じがしてきた
握られてる手の男の体温が心地よく感じられる
焚き火に揺れる男の瞳から目が離せず、吸い込まれていく気がする
「どうして、君あんなことしてたの?」
「あんなこと?」
「ナイフをアソコに当ててたでしょ」
男の声が美穂の堅く構える心の中に滑り込む
「違う…鏡がなかったの」
「なんでアソコを見ていたの?」
「それは…」
美穂は話そうか悩んでいた経緯を、森で迷っていた所から話した
「安心して。僕は緑の瞳の男やシュマとは関係ないよ」
美穂の男に握られている手から緊張が抜ける
男はその手を握り直す
「ミホ、僕にアソコを見せてくれないか?おかしいかどうか見てあげるよ」
美穂の顔が赤くなる
しかし、なぜか拒絶する気が起こらなかった
男は美穂の右手を握ったまま離さない
美穂は座ったまま左手だけで短パンを脱ぐ
焚き火に照らされ、オレンジに映える下肢が悩ましい
「綺麗だよ」
ありふれた殺し文句が美穂の胸に刺さる
「あ・りが・と」
ぎこちない返事を返すが、同時に不安がこみ上げた
(もし、アソコが…変だったらどうしよう!)
そう思うと膝が開けなくなる
「ね、足を開いてよ」
美穂は顔を振る
体を固くする美穂の両足を男はすくい、体ごとひっくり返す
「ひゃあ!?」
お尻の割れ目が閉じた足の間に向かい
その先に性器がある
「ほら、見えた」

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