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赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

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赤い水晶のペンダント 25

最後の一匹が這い出した頃には美穂は気を失っていた
メイドは子貝達が入った盥に蓋をすると、美穂の体を手入れした
服を全部脱がせて体を清める
美穂が寝ているベットの破瓜の血と粘液で汚れたシーツを起用に取り替える
脱衣所にバスローブを用意すると美穂の汗ばんだ服を持って、気を失った美穂に一礼して出て行った
蒸気が満ちた風呂場に美穂と子貝達は残された
『食うことにそれだけ意地が張れるなら大丈夫だろう』
朦朧とする美穂の頭にモニカの声が響く
(何か違うよ)
『グルメとは食べる側の主観で決まるものです』
シュマの声が響く
(だから違うの)
そこで急に夢見心地から醒めた
(そうだよ。違うよ。何でもかんでも食べれば良い手物じゃないんだよ)
美穂の中でモヤモヤしてたものが小さくなる
盥の中を覗くと、そこには氷水に凍えて縮こまる貝が6匹いた
美穂はバスローブ脱ぐと氷水で濡らして六匹の貝を包む
それを大事に抱える
とても冷たいが、構わなかった
そっとドアを開けるとそこにはメイドが待っていた
「どうぞ、こちらです」
「シュマさんの所に戻る前に、服を帰してください。このままでは行く気がしません」
「旦那様は…」
「シュマさんは構わなくても私が構うんです」
メイドの言葉を遮り、美穂は自分の服を持ってこさせた
「あの、着ていた奴はいい加減汚れてるから、持ってきた服に着替えたいんです」
今度は道具袋を持ってこさせた
「じゃ、着替えるから少し待っててください」
そういって浴場の扉を閉じようとするとメイドがそれを押さえた
「では、お荷物を預からせて頂きます」
「いいです。すぐ行きますから」
(道具を質に取るつもり!?)
メイドは引かない
(こうなったら)
美穂は服、道具袋、貝を全て抱えると、メイドを突き飛ばし走り出した
全裸で、子貝と道具を抱えているところ以外、下半身丸出しでもお構いなしだった
真紅の絨毯が一直線に伸びる廊下を猛然と進む
(出口はどこ!?)
いくつか通路を曲がって出た先は玄関のホールだった
(!?)
そこにはでっぷりしたシュマと鉄仮面が待ち構えていた
「お嬢さん、出てきたということは決心がついたのですね」
ねっとりとしたいやらしい笑顔でシュマが迎える
「はい、決心しました」
荷物を降ろして身だしなみを急いで整える
美穂は逆に爽やかな顔で微笑み返した
「では、守貝様をこちらへ」
「渡しません」
手早くメイドが持ってきた服を汚れたまま身に着ける
「と、言うことは?」
「この子達は一匹たりとも渡しません」
子貝を包んだバスローブに中華鍋を被せ、道具袋に括り付ける

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