PiPi's World 投稿小説

赤い水晶のペンダント
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 12
 14
の最後へ

赤い水晶のペンダント 14

グズグスに腐った木の中に手を入れ白い紐みたいなのを引っ張り出す
伸縮する様からそれが虫だとわかる
長さは美穂の身長の半分以上、太さは指で作ったわっか位ある
「モニカさん?」
ひっくり返った声で訪ねる
モニカはニコニコしながら短剣で人差し指の長さに切り、口に入れて噛んだ
また切り取ると美穂に差し出す
「モニカさん、ごめんなさい、私が悪かったです!」
「やだなぁ、私は何も怒って無いよ。ちゃんと食べてごらん」
「ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさい!!!」
「そんな、苛めてる訳じゃないんだから」
モニカは虫の本体を木に戻す。切った方は持ったままだ
短剣を鞘に戻すと、残りの虫も口に放り込む
モニカの手に虫がなくなると美穂は胸をなで下ろす
そのとき、モニカは片手で美穂を抱き寄せ、片手で美穂の顎を摘む
そしてキスをした
美穂の唇に柔らかく熱い物が押しつけられる
目を白黒差せていると、熱く柔らかい唇の間から冷たい物が押し出されてきた
「むこぉぉ〜!?」
モニカが口移しで虫を食べさせようとしているのに気づく
歯を食いしばり、唇をキツく結ぶ
当然、呼吸は鼻からになる
そこを鼻を摘まれれば口から息をするしかない
やむを得ず唇を弛めるとその隙間からモニカの唾液に包まれた蠢(うごめ)く虫が歯と唇の間で暴れた
モニカは虫が美穂の唇に入ると口を開き、人工呼吸の様に美穂の口全体を覆った
完全に呼吸を止められた美穂は苦しみから口をを開く
そこにモニカの舌が虫を押し込んだ
「ごあぁぁぁ!!」
口を離したモニカは素早く美穂口を手で押さえる。後ろに回り込み、暴れる美穂を抱きしめ押さえる
「ほぉ〜らぁ〜、観念して食べちゃいなよ。にしても、すごい力だね」
なおも暴れて吐き出そうとする美穂
しかし、モニカがそれをさせない
ゴクン
飲むつもりは無かったのに、弾みで飲み込んでしまった
口の中で暖まったグネグネと蠢く物が喉を降りていく
美穂の動きが止まり、戒めの様な抱擁が解れると、その場に倒れ込んだ
美穂の鼻をいい匂いがくすぐる
そして目を覚ます
辺りの木々は茜色に映え、その先は濃い闇に覆われていた
茜色の中心にたき火があり、そこでモニカが肉の塊を炙っていた
「おはよう。よく眠れた?」
美穂はあの後、気絶したのに気づく
胸の下に手を当てる
そこには何の違和感も無かった
(消化したのかな?)
美穂はモニカを責めようかと思ったが、「無理強いはもうしないで」で終わらせた
モニカは肉の塊に目を向けたままコクコクと頷いた
脂の跳ねる焼けた肉を渡されると美穂は息を吹きかけ冷ます
「何の肉?」と聞いたところで理解できないだろうと黙ってかじりついた
「うまい!?」
肉は思っていたよりも柔らかく、淡白な味付けであった。
しいて言えば鶏肉に似てるきがする。
美穂は夢中になって食べ始めた。

「フー、もうお腹いっぱい」
簡単な塩コショウだけの味付けだったが、野外で肉を焼くなんてキャンプみたいで楽しく、美穂は大満足だった。
モニカは残った肉を大きな葉っぱで包み、美穂に手渡した。
「はい、これはさっきのお詫び。あとでパンにでも挟んで食べるといいよ」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す