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エルドラ戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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エルドラ戦記 22

偶に服の中に侵入しようとしてくる奴が居るので、注意が必要だが、エルドラは攻撃対象の選択に少々余裕ができる程であった。
「てい、烈風剣!!」
そして、エルドラは烈風剣で竜巻を放って、子蜘蛛の大群を蹴散らして逃げた。
「はあはあ、ここの蜘蛛は手強いな。」
何とか子蜘蛛の群れから逃げられたエルドラはゴディバ山の中腹部で小休止をすることにした。
痩せた土や岩が多く、高い木が少ない。

岩陰のひとつに入ってみると、そこには人間の白骨死体が横たわっていた。
骨格全体では割と細い感じがする。

あたりにはぼろぼろになったローブ、右手には指輪、どうやら魔術師だったようだ。

人の死というものをまざまざと見せ付けられ、エルドラの心に不安がよぎる。
それに置いてきたミモナの事も気になった。
「今から引き返したら、今日中に花を採り帰るのは不可能だ。
そしたら、妖精やジェラさんが危ないここは花を優先しよう。」
ミモナの事を気にするが、私情(ミモナ)を優先して、ジェラや妖精たちを死なせるのを危惧したエルドラは公を優先した。
「彼女も魔術師だ、なんとかするだろう。」
ミモナの実力を冷静に把握してエルドラは再度頂上を目指す。

シェリアの花の採取する頂上を目指すエルドラ。
しかし、そんな彼に思わぬ事態が起きようとしていた。
「うっ…何だ、ここら辺は死骸が多くて死臭の臭いがして、嫌だな。」
中腹部の奥に入り色々狼、猪、人、ゴブリンの様な下等モンスターどの死骸から発する死臭に吐きそうであった。
ここに来るまで大蜘蛛以外にも多数のモンスターの襲撃を受けて難なく退けたが、モンスターや獣や人の死骸から発する死臭にエルドラはまいった。
意外と温室育ちのエルドラにはこの臭いはキツかった。

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