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エルドラ戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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エルドラ戦記 19

しゃわしゃわしゃわ・・・・・・
1体が人間の5歳の子供ほどの大きさの、蜘蛛の一団だった。
「7体ね。」
ジェラがすばやく数えると、
「大蜘蛛には沢山の手下や子供がいるの。働き蟻や働き蜂のようなものよ。」
フェリアが答える。
同時に、エルドラはサーベルを抜きジェラはハンマーを構え、ミモナとフェリアは呪文を唱えだす。
「サンダー!」
剣とハンマーを手に突進する2人の横を、ミモナの声とともに電撃が走り、蜘蛛の1体を打ちのめした。
この一撃で動けなくなった蜘蛛を尻目に他の6体が迫ってくる。
エルドラとジェラはその内の各1体めがけて走る。
「風の精霊シルフよ・・・・はぁっ!」
フェリアの呪文が、別の1体の蜘蛛を吹き上げ、巻風が強烈なスピンを与え、蜘蛛はスピンしながら「どごっ!」と落下!
その1体は頭を砕かれて絶命していた。
それとほぼ同時に、エルドラとジェラはそれぞれ1体に斬りかかっていた。
「たあ!」
エルドラのサーベルが一閃して、蜘蛛の1体の右の脚を切り払う。
一番体格の大きいジェラを好餌とみたか最大の脅威と見たか、3体が襲い掛かって来る。
だがジェラはその蜘蛛の頭を鋼鉄製で出来た鋼鉄のハンマーで叩き割っていた。
エルドラが2体の蜘蛛と戦う間に、ジェラの懐に1体が飛び込んでしまう。
「ぐっ!!」
左腕を噛まれたが、それでも鋼のハンマーをふるってその1体も叩き殺す。
そして、更にもう一体を叩いてふっ飛ばした。
「くっくう!!!………」
しかし、蜘蛛に噛まれたのに無理して二匹を倒したのが災いしてジェラは身体を崩した。
「ジェラさん!!」
ジェラが身体を崩すのを見て二匹の蜘蛛の攻撃をかわしながらエルドラは思わず叫んだ。
「あたしは大丈夫だ、お前は目の前の蜘蛛野郎を片づけな。」
「はい、喰らえ烈風剣!!」
ヒュ〜ゴオオオ!!!ヒュ〜
エルドラが思いっきり剣を振るうと小規模な竜巻が出て二匹の蜘蛛を捕えると谷底へと吹き飛ばした。
(あの技は…法王庁に仕える神官騎士や一流の冒険者にしか使えない大技、駆け出し冒険者のエルドラが何で出来るの?)
意外な大技を使ったエルドラをミモナは彼が何者なのか疑問を持つ。

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