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エルドラ戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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エルドラ戦記 20

かくして、蜘蛛を全滅させたエルドラ一行だったが、ジェラが蜘蛛に噛まれた方の腕を抑えて呻いている
何事かと、エルドラは慌てて近づくと、ジェラの腕の噛まれた部分が、青く変色をし、毒々しく腫れ上がっていた。

「いけない!蜘蛛の毒にやられちゃったわ!!」
フェリアがそう叫んだ。



エルドラ達はあの後、少し後退をして、ジェラの治療にあたった。蜘蛛の毒はとても危険なものだったが、フェリアは毒の進行を抑える事が出来るらしく、大事には至ってない

だが、本格的な治療が必要で、実質的にジェラと、毒を抑えているフェリアは戦闘不能に陥ってしまった。

エルドラはこのまま依頼を続行すべきかで悩んだ。エルドラ自身はミモナを守りながらでも、単身でも頂上へ行くことができるかもしれない
だが、怪我人のジェラを連れては不可能である。

ジェラを独りにするわけにはいかない。そう結論づけて、依頼の中止を決意したエルドラだったが、その結論はジェラ自身から否定された。


「怪我人は置いてとっとと行きな。妖精ちゃんの仲間が待ってるんだよ
それにくらべてこっちは自業自得だっての……」

エルドラはジェラの決意が痛いほど伝わった。だからこそ、前に進もうと決意した。
「フェリアはこのままジェラさんの毒を抑えてて、……僕が、採ってくる」


「シェリアの花は彼女(ジェラ)の毒を治すにも有効だから頼むわ。私は彼女を森に連れて帰るわ。」
「ありがとうフェリア。」
エルドラの決心にフェリアはジェラの面倒をみる事を決めシェリアの花はジェラが罹った毒に効くのを説明するとエルドラは礼を言う。
「じゃあ、私と彼女は先に帰るけど、シェリアの花は頂上に咲いている白い花よ間違えないでね。」
フェリアはエルドラにシェリアの花の説明を終えるとジェラを連れて妖精の森へ瞬間移動した。
「じゃあ、僕等でシェリアの花を採りに行こ…『…………』どうしたのミモナ?」
シェリアの花をミモナと二人で採るの決めたエルドラはミモナに採りに行こうと言うが、ミモナは黙り込んだのに気付き戸惑う。
(どうしよう、彼と一緒なんて、ここの蜘蛛のモンスターより厄介じゃない。)
蜘蛛のモンスターよりも性欲魔人のエルドラと二人っきりになった事に貞操の危機を感じたミモナはおおいに戸惑った。

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