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アルス正伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アルス正伝 89

「まあ見とれ…お前ら、行くで!!」
「「「おうっ!!」」」
ドンを先頭に南蛮兵達は馬を駆り、砦の側まで近づいた。そして軍衣を脱ぎ捨てて裸になると、砦に向かって口々に罵声を浴びせかけたのである。
「お〜い!ノーマの死に損ない共ぉ!」
「俺らが成敗しに来たったで〜!隠れてないで出て来いやぁ〜!」
「それとも怖じ気づいて小便チビったか〜!?」
ガイアール中将達は何事かと急いで砦の塀の上に登ってこの様子を見た。
「皆、惑わされるなよ。これは敵の罠だ」
「も…もちろん分かっています」
だが、兵士達はこの挑発に怒り心頭だった。
「クソ!アイツら…」
「城門を開けろ!ブチ殺してやる!!」
「ここまで言われて何もしないで引っ込んでるのか!?」
彼らの大半は正規の兵士ではなく、傭兵や盗賊上がりの血の気の多い連中だった。
南蛮兵達の挑発行為は次第にエスカレートしていく。
腰布を取って全裸で躍り出す者、小便をする者、大便をする者、自慰をする者…。
「そ…そこまでやる必要あるのか?」
さすがにアルスでさえ引き気味だ。
女兵士達も負けてはいない。砦に向かって乳やマ○コを見せびらかして言う。
「ほ〜れ、坊や達〜!ママのオッパイ欲しかったら降りといで〜!」
「このマ○コ好きにしてええねんでぇ〜!?」
ついに一組の男女が馬から降り、その場でセックスし始めた。
「アァ〜ン!アァ〜ン!気持ちええわぁ〜!」

「もう我慢出来ん!!!私の馬を引けーっ!!!」
ブチ切れたのはドルン准将であった。
「行くな、ドルン!ここで出て行けばヤツらの思うツボだぞ!?」
だが、彼はもう聞く耳を持たなかった。彼は自分の手兵を引き連れ、城門から打って出た。

「来おったな…引けぇーっ!!」
それを見たドンが合図を出し、南蛮兵達は潮が引くように去って行く…。
だが調子に乗って馬を降りてセックスしていた二人は逃げ遅れ、怒り狂った兵士達にたちまち血祭りに上げられた。
他にも2〜3人が追いつかれて殺されたが大部分は追撃を振り切った。
「やべえ!俺も逃げねえと…!!」
アルスも慌てて馬を反転させ、逃走する南蛮勢に合流する。
「おい、ドン!確かにうまく誘い出せたが、この後の事もちゃんと考えてんだろうな!?」
「おうよ!まかしとき!!」
やがて、一行は沢のような狭い細道を通り過ぎた。両脇は切り立った崖。
「よっしゃ!もう安心や」
「…どういう事だ?」
「まぁ、見とれ」
ドンは馬を止めて振り返った。後方からはドルンとその手勢、騎兵・歩兵合わせて約1000人ほどが怒涛の勢いで迫って来る。
「待て〜ぃ!!!散々バカにしおって、地獄で後悔させてやる!!!」
ドルンの部隊が細道に入ったその時…!
「今や!やれーっ!!!」
ドンは崖の上に向かって思いきり叫んだ。

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