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アルス正伝
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アルス正伝 36

「まあ、何はともあれ俺は王様から領地と城をもらった!ジェロナントカさんには気の毒だったが念願の領主様になれたって訳だ!」
「ビブリオンのガイア王は残酷なお方だと聞いていますが…」
「あぁ…完全にイカれてやがる。一片の慈悲心も無ぇ。正に魔王って感じだな」
「ご主人様をしてここまで言わしめるなんて…一体どんな人なの?」
「どういう意味だよ…?」

そのガイア国王は幕僚達と作戦会議の真っ最中であった。
「今日の戦いに勝利した私達が次に狙うのはノーマの心臓だ」
「アンブレラ市ですね、陛下」
「そう…今、我が軍はノリにノッている。この勢いが衰えない内に一気にアンブレラを落としちゃおうって寸法さ」
「しかし、アンブレラ市は堅固な城壁で護られています。確かに攻略は可能でしょうが多大なる被害が予想され…」
口を挟んでしまったのは新人の参謀だった。彼の頭はテーブルの上に広げられた地図の上をゴロゴロと転がって赤い道をつけた。
「…例えどれだけの犠牲を払おうとも私は怯まない。それが私の使命と思っているからね」
彼の戦いはいつもそうだった。最終的には勝つが、敵味方に軍民問わず甚大な被害を出す。といって指揮官として無能な訳ではない。わざとしているのだ。将軍達も分かってはいるのだが、少しでも異論を唱えれば前述の如しなので黙って従うだけ。
「会議は終わりだ。少し休むとしよう。レオナ、おいで」
「ハイ…ガイアサマ」
ガイアはレオナを伴って天幕の奥へと消えた。

「大将、いつも陛下の側に付かず離れず付き従っているあの少女、一体何者なのですか?」
王が去った後、まだ若い将軍が初老の将軍に尋ねた。
「君、知らないかね?レオナは王の“猟犬”さ」
「猟犬…?」
「何でもあの娘、赤ん坊の頃に山に捨てられて狼に育てられたらしい。何年か前に陛下が狩猟に出かけた先で見つけ、城に連れ帰ったそうだ。それ以来ずっと陛下の側にくっついてる。陛下も何故かレオナだけは可愛がってる…犬としてだがね」
「へぇ…あの陛下が…」
お互い何か惹かれ合う物があったのかも知れない。もっともそれは常人には到底理解出来ぬレベルの物なのだろうが…。

それからは一方的な戦いが続いた。戦いというよりは虐殺と言った方が良いかも知れない。ノーマ軍は決戦の地スカル平野から逃げるようにアンブレラ市まで退却した。途中に幾つかの町村があったが、これらはことごとく追撃して来たビブリオン軍の餌食となった。
男や老人は見つかり次第その場で殺された。だが彼らはまだ幸せだった。女は幼女から熟女に至るまで残らず犯され、マ○コが壊れて使い物にならなくなるまで徹底的に陵辱された。数日に渡って犯され、衰弱死した女もいた。ビブリオン軍の通過した後には草一本残らなかった。

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