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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 50

 大丈夫!オレも結構強くなってるから!
 1人でもうまくやっていけるさ!」
「勇ましいな。だが1人であのゾーマを倒そうとは、いくら何でも無茶が過ぎるのではないか?」
「!?」

その時、背後から何者かの声が響いた。
今まで自分に気取られずに背後にいたという事実に、アレスは背筋の凍る思いをした。
振り向くアレスの視線の先。そこにいる人物を見たとき、アレスは愕然とした。

(なぜ!?どうしてアイツがここにいる?)
「そう硬くなるな。危害を加えるつもりはない。
 ただ、話に来ただけだ。おまえと1対1で、な」

墓の石碑に片ヒザ立てて座る人物。彼女の名前はウルゥ・ルゥ。
ボアライダーから謎の吹き矢を食らい、病院で治療を受けているはずの幼馴染であった。
「な、なんでウルゥがここに……いや、ボアライダー!!」

そう、確かにボアライダーは死んだ。
アレスの剣で、アレスの手によってこの世から葬られた……はずだった。
なのに、なのに何故ここに、殺された奴の前に平然と現れている?
それもウルゥの身体で……

「お前……死んだはずじゃあ!!」

「何のことだ?」

「とぼけるな、確かにお前は俺の手で」

「何が言いたいのか分からんが、俺はお前に殺された覚えはないぞ」

アレスは困惑していた。
目の前にいるのはウルゥなのだが、その気配は先程死闘の末倒したボアライダー。
いや、正しくは「ボアライダーに似た何か」だ。
それは限りなくボアライダーであって、ボアライダーでないもの。
殺したのに殺されていない……
アレスはますます頭を抱えた。

「お前は何者だ?」

「俺が何者か?それはお前がよく知っているんじゃないのか?」

やはりあの時のボアライダーなのか?
だがあのボアライダーとは少し感じが違うのも事実。

(もう少し、様子を見るか……)


「そうカッカするな。言ったはずだ、俺はお前と話し合いに来ただけだ。お前をどうこうするつもりはない」

「話し合いだと!?」

ウルゥ(ボアライダー)は重い腰を上げ、アレスに近づく。
近くで見るとウルゥの目は黒く染まっていた。
いつもの彼女なら両目とも綺麗な青色なはずだ。
そして白の病院服からは身体に不釣合いな胸がたっぷん、たっぷんと揺れている。
見れば見るほどウルゥとは別人だ。

「率直に言おう、俺と手を組め。だがお前に拒否権はないがな」

「手を組め、だと?」


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