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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 48


「先生!どういうことだよ?!
 まさか後遺症か何かが残っちまったのか!?」
「い、いや、そうではない。そうではないんだ。
 だが私も何と言ったらいいか・・・。
 とりあえず彼女を見てくれ。彼女を見れば私の言いたいことがわかるはずだ」

医者の言葉に飛び出すように治療室に入るアレスたち。
そこで見たものは医者の言うとおり、明らかに以前と異なる姿をしたウルゥが眠っていた。

「なっ・・・何だよ、これ?」
「これ・・・ホントにウルゥちゃん・・・なの?」
「すっ、すっげえ・・・!」
そこにいたのは以前とは比較にならないくらい胸を大きくしたウルゥであった。
巨乳の多い村でも平均サイズだった胸は大きく膨らみ、村でもかなり大きなサイズに成長してしまっている。
アレスはちら、とラムサたちの胸に目を向ける。
・・・どう見てもウルゥの圧勝だった。

「・・・アレス?何、見てんのかなぁ?」
「い、いやっ!?何でもないッ!!」

視線に気づいた女性陣の殺気に気づき、アレスは再びウルゥに目を向ける。
するとウルゥの胸の頂点が、かすかに濡れていることに気がついた。

(あれは・・・?)
「私の言いたいことがわかったか?」

振り向けば、そこには村医者が心底困った様子で立っていた。

「全員は不明だが、治療中に突然胸が膨らみだしてああなった。
 おまけに妊娠もしていないのに母乳が流れ出す始末。
 私も長いこと医者をやっているが、こんな経験は初めてだよ」
「ぼ、母乳?妊娠もしていないのに?」
「ほ、ホントにそれで大丈夫なのかよ?」

あまりに不自然な変化にエリアとマリーが声を荒げる。
そこには恋敵でももっとも色気に欠けていた彼女に対する、嫉妬みたいなものが含まれていたに違いない。
だが確かにこれはおかしな話であった。
死んだボアライダーが吹き矢に何かを仕込んだのは間違いないだろう。
だが死ぬ間際の魔物が、胸にコンプレックスを持っていたウルゥの悩みを解決してくれたなんてどう考えてもありえない。
そもそもアレは、アレスを狙って放たれたものだ。

「い、いや身体そのものは浄化魔法を受け付けない以外、全くの健康体だ!
 それは保障する!
 だが魔物が何もしないでいるとは考えにくい。
 一晩彼女を預からせてくれないか?
 それだけの時間があれば、彼女が本当に問題ないか調べられるから・・・」

専門家にそう言われては、アレスたちにできることは何もない。
アレスたちは医者にウルゥを任せ、自分たちは各々家に帰ることにした。
医者との会話の間、何も言わずにじっとウルゥを見ているラムサの様子が少々気になったが・・・。

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