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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 42


振り返った先には顔を真っ赤に染めたマリーと、恥ずかしそうにその後ろに隠れるウルゥがいた。
どうやらアレスの怒声が聞こえたようだ。
しかし何も石を投げつけなくてもいいと思う。
痛みに悶えているアレスに、ラムサとエリアがさらに追い討ちをかける。

「何を言っている!?戦闘でこれほど動きやすい服で出るのは当然だろう!?」
「命の恩人に向かって、その言葉はないんじゃないかぁ?」
おまえらがそんな刺激的な格好ででてくるからだろっ!?
・・・とアレスは言いたいところを何とか飲み込む。
そんなことをすれば、マリーからは照れ隠しの矢が飛びかねないし、ラムサとエリアは喜んで調子に乗るに違いない。
ウルゥは性格上、恥ずかしさのあまり引きこもりになりかねないので、アレスは苦汁を飲んで黙秘することにした。
行き場のない怒りをぶつけようと、アレスは魔物をにらみつけると。
そこにはリーダー格のボアライダーが、先頭を切って今にも襲いだしかかりそうな様子でそこにいた。

「ものすごい殺気だな。
 仲間を殺された怒りをぶつけたくって仕方がないってか?」

顔に笑みを浮かべつつ、アレスは軽口を叩く。
しかしその表情とは裏腹に、その目にはわずかばかりの油断もなく、連中に負けないくらいの怒りと殺気を放っていた。

「奇遇だな。ちょうどオレも怒りのやり場を探していたトコなんだ。
 おまえら、ちょっとつきあってくれねえか?」

アレスが言い終わるより一瞬早く、配下の魔物たちが一斉に襲いかかる!
しかしボアライダーは動かない。
どうやら配下を使ってアレスの強さを見極める腹のようだ。

「何だよ、ボスは高みの見物かよ?つれねえなぁ」
「バッ・・・!アレス!何をボーッとして・・・!」

モンスターが迫っているというのに、構え1つ取らないアレスに、エリーは慌てて発破をかける。
ラムサとエリアもアレスのピンチに急いで駆けつけようと走り出す・・・が!

ビュビュンッ!!

アレスの身体が4つに増えたかと思うと、何かを断ち切る音が連続して鳴り響いた。
そして次の瞬間、何匹もの魔物が1人に戻ったアレスの脇を通り過ぎる。

「・・・ナメんな!こんなザコどもくらいで相手になるかよ!?」

バシュッ・・・!

「ブキイィィイイッ!?」

すると走り抜けていった魔物たちが、悲鳴と血しぶきを上げながら倒れていく。
アレスの腕をを知っているはずのエリアたちは、その圧倒的な強さに、一瞬我を忘れた。

「な・・・何?何なの?今の技は!?」
「あ、あれが試練の山で手に入れた力、なんですかっ!?」
「うっそぉ〜・・・!」

信じられないほどの力に驚く幼馴染の面々。
しかしその中で1人平然としている女がいた。ラムサだ。

「何を驚いておる?アレは試練とは何の関係もない。
 アレはアレス自身の実力だぞ?」

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