5大聖龍とその女達 21
「ああ、残念ながらこいつの言っていることは本当だ」
3人は少々胡散臭いとは思ったが、渋々納得した。
「我の言うことは否定するのに、アレスの言うことは信じるんだな…」
「ラムサちゃんが年上だってことは分かったけど、なんでこの村に来たの?それに結婚って本当なの?」
「それについてはだな……」
アレスは3人にこれまでの経緯を話した。
ラムサのこと、試練のこと、道中のこと
ちなみに細かい点(主にS○X)は省いている。
これを話せばまた醜い争いが繰り広げられるからだ。
「じゃあラムサちゃんは長い間ずっとあの山にいたのね。かわいそうに」
「そうでもないぞ。食べ物は豊富にあるし、暑いときは近くの川で水浴びもしてたしな。それに人があまり来ないから自然も汚されなかったから、いつも綺麗な景色が眺められる。まあ冬は何年たっても嫌だったな。洞窟の中を暖かくしても寒い寒い」
「じゃあアレス君が来るまでずっと一人で?やっぱりアレス君、優しいね」
「べ、別にそんなんじゃねぇよ……」
「ふ〜ん、お前もいろいろ苦労してたんだな」
3人はラムサに感心した。
こんな姿で長い間あの山に一人で居続けていたことに心撃たれたようだ。
まあアレスがラムサに一緒に山を下りようと言った優しさには少し嫉妬した様子の3人だった。
「じゃあ、結婚、結婚って言ってんのはコイツだけで、アレスは別にその気はないんだな?」
「だから最初からそう言ってるじゃねぇか」
マリーはホッと安堵の表情を浮かべる。
(よかった、結婚しないんだ……)
「ん?どうした、マリー?」
「べ、別に何でもねぇよ!」
「?」
「それにしてもよかったぁ…アレスがロリコンじゃなくて。私アレスがロリコンって聞いたとき、本当どうしようって思っちゃった」
「いや、俺ロリコンなんて言ったことないし……」
「そうか?我は試練のとき何回も我と交わるから、てっきり我みたいな体型が好きなのかと思ったが?」
突如横から入ってきたラムサの発言によって、また周囲の空気は一変した。
「ねえ、アレス君、ラムサちゃんと交わったって何のこと?」
「へ?さ、さぁ……(こいつ、余計なことを!)」
「そう言えば、試練の内容を話してなかったな。試練は我とのS○Xだ。我の一族は強いが故になかなか子孫ができなくてな、だからアレスのような強い男でないと、子孫ができにくいんだ。でもまさかあそこまでバコバコと突くなんて思わなかったぞ。まあ気持ちよかったけどな」
アレスは3人の顔をチラリと覗う。
そこには先程猛威を振るった、あの3鬼神の姿があった。
「ねぇアレスぅ〜、私もアレスの赤ちゃんほしいなぁ〜、ラムサちゃんだけずるいよぉ」
エリアはモジモジしながらアレスに迫り、頬を赤らめる。