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5大聖龍とその女達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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5大聖龍とその女達 169


「お、おい?いったい何笑ってんだよ、おまえ?」

あまりの不気味さに、アレスが恐る恐る尋ねると。
笑いをかみ殺していたシズクが実に晴れ晴れとした笑顔をのぞかせた。
その目にはおもしろいおもちゃを手に入れた子供のような無邪気さと、飢えた肉食獣のような獰猛さが1つところに存在していた。

「くっくっく・・・いや、悪い悪い。
 ものすげえ強いヤツと戦えると思ったらつい・・・な。
 いや、おまえらに助けてもらってからもなかなか歯ごたえのある魔物と戦えたけど・・・。
 くくくっ、そうかそうか。あれよりもっと強いヤツが出てくるのか・・・♪」

半ば独り言のようにつぶやくシズクを見て、アレスは理解した。
彼女は。シズクは戦闘狂なのだ。
強い相手とのやり取り、命を奪い合うスリル。
そのいずれに・・・いや、全部になのかもしれないが。
シズクは戦うことに喜びを感じている。
そう言えばこれまでの旅路でもモンスターとの戦闘はたびたびあったが。
彼女はいつも率先して前線で戦っていた。
時には仲間をかばって傷を受けてくれることもあったので、その時は彼女の異常さに気づかなかったが・・・。
シズクの本性を見たアレスは、彼女に2重、3重の意味で危険を感じた。
1つは彼女自身の危うさ。
戦いに酔いしれるゆえに、彼女はパーティの中でもっとも死に近いところにいる。
もし彼女が倒されるようなことがあれば、パーティ全体が危なくなることもあるだろう。
それがアレスの危惧する2つ目の不安。
そして3つ目は・・・魔物に寄生されているウルゥの身の安全。
シズクがただの戦闘狂ならまだいい。
だが彼女が魔物を殺すことに快感を見出しているタイプの人間なら、その危険度は飛躍的に跳ね上がる。
たとえ人間に戻す手段があったとしても、シズクの考え方1つですべてご破算にされる恐れがあるのだ。
彼女の思わぬ危険さに、アレスは背中に冷たい汗が流れていくのを感じた。
シズクに魔物ウルゥの存在を気づかせてはならない。
何とかティルティオラの協力に取り付けるまで隠し通さねば。
アレスは新たに増えた自分のすべきことを、忘れぬようしっかりと心に刻みつけておいた。
だが警戒すべきなのはそれだけではなかった。
シズクには戦闘狂以外にもう1つ、とんでもない悪癖があったのだ。
「んっ・・・あ、ダメ・・・だっ・・・♪カラダが・・・火照って・・・ガマン・・・でき、ないっ・・・♪」
「うおぉいっ!?い、いきなり人の前で何やってんだよ!?」

手強い敵との戦いに陶酔していたかと思えば、今度は服の下に手を突っ込んでオナ○ーを始めたのだ。
シリアスになっていたところにいきなりシズクの痴態を見せつけられたアレスは大慌てで彼女の手を止める。
数えきれないほどの魔物を屠り、並大抵の男にも負けない女戦士の腕はどこにそんな力があるのかと疑いたくなるほど細く、やわらかかった。

「あンっ!?何すんだよ、このスケベっ」
「それはおまえのほうだろ!?さっきまでの真面目な空気はどこ行った!?」

自慰を中断され、不愉快そうにアレスに暴言をぶつけるシズク。
アレスは文句を言いたいのはこちらだと言わんばかりに抗議する。
だいたい、この宿屋にはエリアたちがいるのだ。
今はジャンケンに夢中で気づいていないが、いつこっちに来るかなんてわからない。
もしこの現場を目撃されれば、悪役にされるのは間違いなくアレス。
変なことをしているとき、真っ先に男が疑われるのはどこの時代、どこの世界でも共通である。悲しいことだが。
とにかく、無実の罪で仲間たちからフクロにされるのだけはごめんだった。
しかし肝心のシズクのほうは身体の火照りが治まらないらしい。
淫欲でとろけきった瞳は、オナ○ーを再開しようとじたばたと抵抗を続ける。

「う〜・・・!は〜な〜せ〜!オレが気持ちよくなる邪魔をすんなぁっ!?」
「こ、こらっ!?おとなしくしろっ!」
「う〜・・・なんでそんなに邪魔するんだよぅ・・・。・・・あ」

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