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僕の侍女はどこにいるの?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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僕の侍女はどこにいるの? 94

魔界のゲートをくぐってダンジョンの中へ…
このダンジョンを上がればようやく人間界である。
力の落ちたリスペクトとは言え、このダンジョンの魔物ぐらいなら軽く相手できる。
リスペクトは逸る気持ちそのままにダンジョンを足早に進んでいくと…バッタリと二人の少女に出くわした。
「はへっ??…リス兄ぃ?…」
「もしかして…シーリィ?」
リスペクトの記憶では小さな少女が、両手剣担いで武装した美少女になっている事にかなり面食らう。
「いきなり大きくなっちゃって…どうしたんだよ?」

「オレがいきなり成長するかっ!!…3年も帰って来なかったんだぞ、リス兄ぃはっ!!」
バランの力を手放し、バランと融合前の16歳の頃のように戻ったリスペクトと…妹のシーリィが同い年に見えてしまう。
「ふふ…兄妹の感動の再会なんだから…お茶にしません?」
その二人の間でかなりズレた会話をするのは、シーリィの相棒のフィリナ。
彼女はコテージを出しながら手招きする。
リスペクトも三年も人間界から離れていたとは露知らず…情報収集を兼ねてお茶タイムにする事にしたのだ。

シーリィは語った。
リスペクトが魔界に行ってから3年の間に何が起こったかを。
リスペクトが魔界に行って半年後、ライールの家で出産ラッシュが始まった。
リスペクトに孕まされた妻たち、使い魔たちがタイミングを計ったように産気づいたのだ。
10人近い人数の出産とあって大騒ぎになったが、全員無事出産。
リスペクトは知らないうちにエリーたちの父親になっていた。
現在生まれた子供たちは、父ライールの家で育てられている。
余談だが、唯一の男性の使い魔であるディバーズが父親代理に任命され、子供たちを相手に悪戦苦闘しているらしい。
本人曰く、『ガキどもの相手する事に比べれば、今までの経験なんて大したことなかったんだな』とのこと。

「じゃあ、みんな元気にやっているんだね?
 よかった。魔界に行ってる間に何かあったらどうしようかと思ってたよ」
「・・・実はそうでもないんだ、リス兄ぃ。
 あの後エリー姉たちの性欲が止められなくなっちまったんだ」
「ええっ!?ど、どういうこと、それっ!?」

子供を産み、母となったエリーたちにある問題が発生した。
いや、正確には発生していた問題が悪化した、と言うべきか。
彼女らが妊娠した当時、性欲が増大するということがあり、薬で何とか抑えていたのだが、それが効かなくなってきたのだ。
鬼巫女と龍巫女のシャーテとユカは何とかそれを免れたものの、彼女らのような聖性を持っていないエリーたちは発作のように突然発情しては女同士で慰めあった。
男に走らなかったのはひとえにリスペクトへの愛が起こした奇跡と言うほかあるまい。

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